低水温で苦戦した前回2014年5月下旬の中禅寺湖キャスティング釣行から、5日。
待ちに待った、ボートの西側特別解禁です。
普段は禁漁の松ヶ崎~岸ヶ淵から西側の区域を、今年は8年ぶりに解禁。
5月と6月に、ショアとボートで日にちを分けて月1日ずつ解禁します。
特別解禁は事前エントリー制で行われますが、ボートはレンタル・持ち込みとも数に限りがあるため、参加できるか不安でした。
今回無事チャンスをいただきましたので、喜んで参加させていただいた次第です。
良い季節、キャスティングで真っ向勝負を挑みます。
ちなみに今回のエントリーは、計100艇だったそうです。
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まずは作戦を立てる
5月は24日にショアの西側特別解禁が行われましたが、90cm台のレイクトラウトや60cm台のブラウントラウトが飛び出していました。
当然、今日も期待せざるを得ません。
まずは、何を、どのように攻めていくか。作戦を立てます。
作戦その1:まずはブラウントラウトを狙う
5月最終週です。もはや狙いは、ブラウントラウトしかないでしょう。
未開拓のストレッチをミノーイングで流し、ビッグブラウンを狙っていきます。
作戦その2:日中はレイクトラウトを狙う
日が昇った後は、変化のあるブレイクを打ってレイクトラウトを狙っていきます。
西側はどのような地形で、どこに魚が着いているのか…手探りですがワクワクします。
作戦その3:景色を楽しむ
西側の景色を、ボートからゆっくり眺める…こんな贅沢、一生のうちに何回味わえるでしょうか。
いつもと違う湖と錯覚するような、見たことがない景色を堪能します。
半ばお祭り気分、半ばビッグワンを虎視眈々と狙う…誰もが同じ気分だったことでしょう。
よーいドン!でついにスタート
午前3時。桟橋でボートに乗りながら準備します。
横を見ると…あれ、知っている顔ばかり…!?
各々桟橋周辺に浮かび、スタンバイ。
午前4時になると、一斉にスタート!それぞれポイントに散っていきます。
最初にどこへ入るか―。
実はスタート15分前まで悩んでいましたが、結局松ヶ崎周辺から打っていくことにしました。理由は2つです。
- 24日は千手ヶ浜方面と比べ、山側松ヶ崎寄りにあまり人が入っていなかったとの情報を貰ったため。
- 多くのアングラーがインレットがある千手ヶ浜を目指すはずで、奥まで行っても移動時間が掛かる上に混雑していることが予想されたため。
西側で最も荒らされていないであろうこのエリアに、誰よりも先に入る…果たしてこれが吉と出るか、凶と出るか。
ワイルドブラウン、ミノーイングで連発!
松ヶ崎まで、全速力で約10分。予想通り、ここで止まるボートはほぼいません。
岬を回してワンドの角から、いよいよミノーイング開始です。
ロッドはufmウエダの、初代グリグリナナハン。ミノーは30年近く前の、タックルハウス・K-TEN・13cm。
素晴らしきオールドタックル…薄暗い中、トゥイッチではなくジャークメインの早いタッチで誘っていきます。
開始2投目、早くも触るようなアタリ。やはり、います。
やや進みながら、4投目。
素早いジャーキングから時折ポーズを入れて誘っていると、ズッドーン!
47cmと惜しくも尻切れながら、西側での人生ファーストフィッシュ!
黄土色とも言える、濃い体色。デップリ太った素晴らしいブラウントラウトでした。
余韻に浸りながら続けて打っていくと、ピックアップ少し前のポーズでまたしてもズッドーン!
しばらくやり取りしましたが、惜しくもフックアウト。これも40cm台後半から50cm台前半の個体です。
さらに進みながら打っていきますが、辺りが明るくなると反応が薄くなってしまいます。
ならばと同じタックルハウス・K-TEN・9cmにサイズを落とし、少しポーズを長くして誘って行きます。
このストレッチ、いかにも…!なラインで、いかにも!なところにキャスト。
ジャークからトゥイッチにリズムチェンジし、ポーズ…ズッドーン!
素早さはありませんが、ボトムに向かって突っ込むパワーで、ボートが岸に寄せられていきます。
このしてやったり!な出方、そしてトルクフルなファイト…超エクスタシーです。
55cm。ビッグワンとは言えませんが、ミノーイング初心者としては上出来なサイズです。
作戦はとりあえず、大成功でしょうか。
目の前に素晴らしい景色が広がる
岸ばかりを見ていましたが、ふと周りを見渡すと素晴らしい風景が広がっていることに気付きます。
ここは本当に中禅寺湖なのだろうか…。東側とは全く違う景色に癒やされます。
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レイクトラウトも狙ってみる
日が昇り、良い天気になりました。予定通りレイクトラウトを狙ってみます。
ルアーはロデオクラフト・M.T.レイクス67・16g。
レンジはよくわからないので、とりあえずいつもの2-2-5からスタート。
岸際に打ち込み、推定水深6mくらいから2-2-5…ズドンッ!
47cmとお子様レイクトラウトですが、ファイト中に小魚を吐き出しました。
コンディションも良く、将来が楽しみな個体です。
続けてキャストし、同じく2-2-5で探るとまたしてもアタリが出ますが、ファイト中に惜しくもフックアウト。
岸際のレイクトラウトは、型が小さめのようですね。
三角沖合ではブラウントラウト
水中に尾根がある"ミニ・フランス大使館前"三角は、朝からトローリング船が行ったり来たり。
その間を見て、水深5m~9mにスタンバイ。
私はロデオクラフト・M.T.レイクス77・19g、親父はカスケット・ジャックガウディ・17gをキャスト。
お互い狙うレンジを変えて探っていきます。
ほどなく、ブレイクでジャックガウディにヒット!
突っ込みをいなし、上がってきたのはブラウントラウトでした。
51cm。朱点が印象的な、ナイスコンディションです。
最後に東側でレイクトラウト
午前4時台からずっと叩かれているからか、次第に西側は沈黙状態になってしまいます。
諦めきれずミノーイングしてみますが、どうも上に浮いてくる雰囲気がありません。
15時過ぎ、西側に別れを告げて東側を流してみます。
だるま石、大崎、と来て大尻。
ロデオクラフト・M.T.レイクス67・16gの2-2-4、ロングスライドでコンッ!
47cmのお子様レイクトラウトです。
たまたまだと思いますが、こちらのレイクトラウトは痩せているのでしょうか。
疲労MAXで納竿
前日22時に自宅を出発してから、20時間。
さすがに疲労したため、18時頃に納竿しました。
数は出ませんでしたが、ミノーイングに初めて真剣にトライし、結果が出たことでその魅力を知ってしまいました。
新たな世界を体験させてくれた西側に、大感謝です。
人生初のお祭りが終了…振り返り
競艇のような横一線のスタート、躊躇無く禁漁ブイを越える瞬間、東側とは違う雰囲気の岸際を打ち続けて魚を引き出す快感、まるで違う湖のような景色。
今まで味わったことの無い体験ができました。
是非毎年解禁していただき、より多くの方にこれらを味わっていただきたいですね。
ちなみに今回使用したスライドスプーンについては、下記コラムで徹底解説しています。
こちらも是非チェックしてみてください。
M.T.レイクスの特長や使い方については、下記コラムで徹底解説しています。
お祭りの結果、続々
お祭りの結果が続々上がっていますね。
総じて24日よりも渋かったようですが、この日も90cmオーバーのレイクトラウトが出ました!
- レークオカジン「湖畔の様子 5月27日(1)」
- レークオカジン「湖畔の様子 5月27日(2)」
- ホテルコタン「中禅寺湖畔コタンの桟橋 5月27日」
- 民宿おかじん「5月27日」
- ます尾くんの釣り「GREAT鱒レンジャー日記 5/27(第2戦)」
- 中禅寺湖の釣り ルアーフィッシング 「中禅寺湖西側 5/27 ボート解禁」
ミノーイングは、時間帯によって反応レンジに追従させることが重要
手持ちのミノーはシャロー~ミディアムディープダイバーでしたが、この日最も数が出ていたのはディープダイバーだったようです。
少し下に落ちたかな、と思ってミディアムディープダイバーを投げていた時間帯もありましたが、すぐにシャロータイプに戻してしまっていました。
水温も中途半端でしたし、日中かなり良い天気でしたので、潜るタイプが強かったようですね。
その道に入れば、やはり深いですね…面白いです。
ワカサギ少なめ、アイソがポツポツ
ワカサギはチョロチョロと出ているようなのですが、昨年に引き続き数は非常に少ないようです。
岸際では、アイソの群れがポツポツ見られるようになってきました。
ファーストブレイクが熱い季節ですね。
セミは鳴き始め
西側もセミが鳴いていましたが、まだまだ湖面に落ちるのは先だろうとのこと。
この日もシケイダーをキャストしてみましたが、反応はありませんでした。
今年もベイトが全体的に少ないので、昨年同様セミが爆発する可能性は高そうです。
6月に入って、いつ動き出すのか。今から非常に楽しみですね。
参考:中禅寺湖の湖沼図
西側釣行時に参考になった、国土地理院の湖沼図です。
大体の水深や地形がわかりますので、6月に西側特別解禁へ行かれる方は参考にしてみてください。
偶然にも、その日は海釣りキャンセルして私も中禅寺湖にいました!
船の人達がバンバン来るんで、特解だと知るまではかなり焦ってしまいました。
私はいつも通り地味に山側を歩き、6時頃にホンマス40ジャストをミノーで掛ける事ができました。
皆さんが西側に進軍してくれたお陰で、のんびり出来たのも勝因ですかね。(笑)
Posted by りょう / 2014年6月1日13:07