本命のホンマスが1本しか釣れなかった2018年6月7日の中禅寺湖釣行から、1週間。
台風が通過し、少なからず水にも変化が出たと予想されます。今度こそ出るのではないか―期待を胸に、いざ出撃です。
例年のパターン、ベイトや虫の動き、ホンマス以外の魚種の動き…確認点は沢山あります。この1週間で変化が出たでしょうか。
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バイトを取るも…
午前4時、出船。今回もシルバーランナーを見つけるべく、速いテンポで要所を流します。
船速は4km/h~4.2km/hを中心に、レッドコアは前回までと同じく、70ヤードまでで調整していきます。
国道側から回ると、レッドコアの到達レンジに魚はいるのですが、口を使いません。北西風が吹き付け、一桁台になった気温は、初夏の陽気に慣れた身体には堪えます。
先週と違い、水質はやや改善され、要所で良い感じの動きも出ています。前回に比べ、明らかに雰囲気は増しています。
ホンマスらしい魚の着き場は場所によりはっきりしており、通過時は棚取りもできていると思うのですが、反応が出ません。
船速を落とし、前回キャッチした山側のポイントに進入すると、ジーッ!と勢いよくホンマスのようなバイトが出ますが、乗らずにそれっきり。そしていつの間にかベタ凪時々微風となり、少しだけ気温も上がり始めた午前8時過ぎ。
船が入っていない、雰囲気を感じる怪しいポイントへ進入。12m~15m立ちで中層を狙っていると、ポツポツと上に魚影が出現。直後に40ヤードのレッドコアが、激しい音を立てて引き込まれます。
してやったりのバイトも、フッキングに至らずスッポ抜け。食いも浅いようです。
そうこうしているうちに、またも冷たい風が吹いてきます。悪魔の北東風です。
セミは不発
午前9時過ぎ。前回良い思いができたことと、岸際の状況を確認しておきたく、シケイダーゲームをしてみることにします。
山側を見ると、岸にはフライマンがビッシリ。国道側はだいぶ釣り人が減ったのですが、山側は前回にも増して、釣り人の数は多いです。
有望そうなポイントで打てる所がほとんど無いので、入れるところにエントリー。北東風というボートからのセミ打ちには最悪の風も相まって、もう少し粘りたいところで粘り切れず、バイトも無し。
前回とは違い虫のハッチも少なく、期待が持てないと判断し、小一時間ほどで早々に退散します。
再びホンマスを探しウロウロとトローリングで徘徊を続けますが、時折出る反応を直撃してもバイトせず。
システムも色々変更してみますが、なかなか答えが返ってきません。この時期は2年魚を含め、もう少し反応があっても良いと思うのですが…。
そのまま昼前に帰港し、昼食後に仮眠。14時半頃から午後の部を開始します。
午後もホンマスは不発
最初は岸際の柄モノ状況が知りたかったので、まずは北東風の時のポイントに進入し、チェックしてみることにします。
船速は3km/h~3.2km/h。ルアーは最悪ロスしても痛くない、自分で作ったオリジナル角貝貼り。レッドコアは45ヤードと50ヤードにセットします。
"岸際のセミが鈍かったから、ここまで出てきてるかな…"
まずは水深8m近辺をチェック。すぐに左舷のレッドコア50ヤードがジーッ!と入り、上がってきたのは40cmほどのブラウントラウト。ネットイン直前でフックアウトしてしまいますが、予想は当たりました。
続いてそのまま流し、水深12mほどをチェック。ここでレイクトラウトが来れば、そういう感じかな…と思っていると、45ヤードにセットしていた右舷のレッドコアが、ガクガクッ…ジーッ!
推定40cmほどのレイクトラウトが掛かりました。サイズはアレですが、シーズンの移行期かな、という感じは分かりました。
じゃあホンマスはどうなんだ、というところなのですが、魚探反応を直撃しても、やはり口を使わず。
国道側のホンマス有望ポイントでは、たまに上層に反応が出るのですが、35ヤードで棚を直撃してもグイーンとロッドがお辞儀するのみで食い込まず。
先週に引き続き、悶絶が続きます。この棚にいるのは間違い無くホンマスだと思うのですが、なかなか食いに走ってくれません。
時間ギリギリまでホンマスを探してトロールしましたが、見事に撃沈。今回はギャンブルに負けてしまいました。
そろそろトローリングは良い感じになる予感…振り返り
個人的には良い思い出が全く無い、悪魔の北東風。回遊魚は特に顕著のような気がしますが、その中でも変化を感じ取れたのは収穫でした。
あのラインでブラウントラウトが出るようになってきたということは…そろそろ、来るでしょうか。
水質は改善
台風通過により、水量に多少変化が出たようです。放水が続いたせいか、水質はかなり改善してきました。この日は、ヒメマスもチラホラ上がったようです。
例年のように雰囲気の良い動きも感じ取れたので、今までよりも良い方向に向かっていると思います。
岸際のベイトも一段落
国道側の釣り人が一気に減り、ひょっとしたら…と思いましたが、連続放流されていたホンマス、ヒメマス、ニジマス稚魚の岸際回遊も、一段落してきたようです。
またひとつ、シーズンが移行しています。
セミのシーズンはそろそろ終わり
セミは終わりかけですが、ここまで山側がビッシリなのは驚きました。これからはランガンより、忍者でじっくりが基本になると思いますので、気配を消せる岸が有利になると思います。
いずれにしても、セミの魚はそろそろ薄くなってくると思われます。
ホンマスはこれから
岸釣りのアングラーの変化、稚魚の動き、虫の動き、水の変化、水温…ホンマスはこれからが良くなってくる雰囲気を感じます。
7月の本格シーズン前に、順調に上向いてくれるのか、それとも相変わらずギャンブルの釣りになってしまうのか―。どちらに転んでも、次こそは出るかもと思い、行ってしまうのでしょうね…。