ルアーに傷を付けずに、スプリットリングを付ける―。
地味ですが、意外と難しいことですよね。
最近スプーンなどは、ロデオクラフト・M.T.レイクスに代表されるように、スプリットリングを自分で取り付けるタイプのものもあります。
またレイクトローリングで使う角(ツノ)などは、自作した場合は自分でスプリットリングを通す必要があります。
いずれも使用前にルアー本体を傷付けてしまうのは、避けたいところです。
この方法を使って、まるで店頭に並ぶ製品のように、スプリットリングを美しく取り付けてしまいましょう。
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スプリットリングにまつわる失敗談
スプリットリングをルアーに取り付ける時の失敗エピソードは、主に次の2点かと思います。
いずれも釣り人としては、"あるある"ではないでしょうか。
スプリットリングが開いたままになってしまう
何とかルアーに取り付けたのは良いのですが、スプリットリングが開いたままになってしまうこと、ありますよね。

接続したスイベルやフックがポロッと取れてしまわないか、心配ですよね。
ルアーの塗装面に傷を付けてしまう
ルアーに無理矢理取り付けようとして、塗装面を傷付けてしまったこと、ありますよね。

フィールドで使用する前からルアーを傷付けてしまうと、テンションが下がります。
これらの失敗談とは、もうおさらばです。
華麗にスプリットリングを取り付けるために用意するもの
今回は、下記3点を用意しました。これらを使って、塗装面を傷付けず、リングがピッタリ閉じた、店頭製品のような完成形を目指します。
スプリットリングオープナー
ルアーにスプリットリングを付けるために、必須になるものです。
トラウト用としては、#0~#3くらいまでのスプリットリングに対応しているもので充分です。
私は現在のところ、スミスのスプリットリングオープナーを使っています。

-
SMITH スプリットリングオープナー
- 対象スプリットリング:#0~#3
スプリットリング
私は湖でトラウトを狙うので、できるだけ厚みが無く抵抗を減らすことができるスプリットリングが欲しいと思っています。
今のところ、カルティバのファインワイヤーシリーズを好んで使っています。

-
カルティバ ファインワイヤー
- 号数:#00~#4
ルアーによって、サイズは#2と#3を使い分けています。
ルアー
今回はスプリットリングを取り付けにくいスプーンの1つである、下記のルアーを用意しました。

ロデオクラフト・M.T.レイクス77・23gです。
厚さ2.5mmと肉厚で、スプリットリングを通す穴も端に寄っています。塗装面を傷付けずに通すのは、結構難しいルアーです。
ちなみに、ロデオクラフトのM.T.レイクスについては下記で徹底解説しています。
M.T.レイクスをはじめとしたスライドスプーンのロジックについては、下記で徹底解説しています。
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スマートなスプリットリングの取り付け方
特別なマジックがあるわけではありません。順番に手順を追っていきましょう。
スプリットリングを開く
最初に、スプリットリングを開いてしまいます。

リングにスプリットリングオープナーを入れ、隙間にペンチを入れて広げると上手く行きます。
スプーンに無理矢理スプリットリングを通そうとするので、塗装に傷を付けてしまうわけです。
最初からスプリットリングを開いてしまえば、無理矢理通す必要が無くなります。
スプリットリングを取り付ける
開いたスプリットリングを、ルアーに入れていきます。
アイが端にあるルアーの場合は、あまり豪快に開かずとも、簡単に入ります。

角(ツノ)や、アイが端に寄っていないルアーの場合は、スプリットリングをそのまま通すと本体が傷付きやすいです。
この場合は、ワイヤーが二重になっている部分からスプーンに近付け、押し込みます。
余裕を持って通せるよう、少し豪快にスプリットリングを開いておく必要があります。

ここまで入ったら、回転させてワイヤーの切れ目をリングに合わせ、普通のスプーンのように縦にして通していきます。

リングの整形をする
最後に、開いたスプリットリングを元に戻します。ここはキモとなる部分です。
スプリットリングオープナーを使い、手前のワイヤーを奥に巻き込んでいきます。

このように持ち、下のワイヤーを手前から奥に向かって巻き込んでいきます。手首をひねるようにすると、上手く行きます。

グイっと回っていますが、気にせず端まで巻き込んでいきます。

ワイヤーの順番が、綺麗に逆になりました。
同じ要領で、今度は上のワイヤーを手前から奥に(上から下に)巻き込みます。

ぴったりと閉じることができました。まさに既製品の風合いです。
もしまだスプリットリングが開いているのであれば、巻き込み作業を何回か繰り返してください。なかなか閉じない場合、途中で巻き込む方向を逆に変えると良い場合もあります。
完成
改めて全体図を見てみます。市販のスプーンのように、綺麗に取り付けることができました。

アイにスプリットリングを無理矢理入れようとしていないので傷はありませんし、スプリットリング自体も綺麗に閉じることができました。

リア側も、本体に傷を付けず、ぴったりと閉じることができています。
私はいつもこんな感じでスプリットリングを付けていますが、もっと効率が良いやり方があるよという方がおられましたら、是非こっそりと教えてください。
コツを整理
- 最初から、スプリットリングを開いておきましょう。
スプリットリングを通す穴がルアーの端に寄っている場合は、リングを縦に通すことができる程度の幅で。中央に寄っている場合は、スプーンの高さを考慮して少し豪快に開いておきます。 - 手前から奥へ、奥から手前へ、ワイヤーを2セット同じ方向へねじっていくことが、スプリットリングをピッタリと閉じるコツです。
最後に使用したツールのおさらい

-
SMITH スプリットリングオープナー
- 対象スプリットリング:#0~#3

-
カルティバ ファインワイヤー
- 号数:#00~#4

-
ロデオクラフト M.T.レイクス






素晴らしいサイト、いつも参考にさせてもらってます。
最近、ふたたびルアーを始め、シマノのトラウトライズの60ウルトラライトを購入。主にボートで岸際を狙うライトな釣りです。
スプーンの釣りがメインですが、小型のミノーも使えそうなアクションなので、挑戦したいと思うのですが、オススメのミノープラグがあったら教えてください!
このタックルだと、フローティングミノーかな?と思うのですが・・・
Posted by 斎藤直樹 / 2018年8月3日18:42