後悔しないトラウトロッドの選び方 / トラウトルアーフィッシングコラム

星の数ほどあると言っても過言ではないトラウトロッド。いったい何をポイントに絞り込んだら良いのか、はっきりと定義できているでしょうか。トラウトロッドの選び方、私なりの基本です。

後悔しないトラウトロッドの選び方

巷に星の数ほどあるトラウトロッド。

ざっくり"本流用"や"管理釣り場用"と言っても、そのスペックやフィーリングは様々。
お店のスタッフにお任せするのも良いのですが、納得が行く買い物をするためには、前もって知識を蓄えておくことが重要です。

私なりのトラウトロッド考察と選択のポイントをまとめてみます。

  • 本記事は広告を含みます。
スポンサーリンク
 

トラウトロッドを形成している要素を知る

ロッドは大まかに、次の3つの要素から成り立っています。

  1. ロッドアクション
  2. ロッドパワー
  3. ロッドマテリアル

この組み合わせや配合により、各社から様々な味付けのトラウトロッドが発売されているわけです。

トラウトロッドのアクション(調子)

カタログを見ていると目に付く、慣れない横文字。
パラボリック、スロー、ファースト、モデラート、ミディアム…。
乱立するロッドアクション(調子)の言葉は、聞いているだけでよくわからなくなってしまいますね。

実は調子に関する統一名称が業界内に無いのでこのような事態になっているのですが、大きく分けると次の2点に大別されます。

ファーストアクション

7:3ほどの割合で、ティップ付近がよく曲がるように作られたアクションです。
胴の部分はカッチリしているので、手に持ってみるとシャッキリとした印象があります。

ファーストアクションロッドのメリット
  1. ティップ付近以外はカッチリとしているため、止まって欲しいところでロッドの反発が止まります。
    つまり、狙った場所への正確なキャストが得意です。
  2. トゥイッチなどのロッドアクションを、ルアーに直接伝えやすいです。
  3. ティップ付近だけでロッドの反発力を作り出せるので、スリムミノーなどの軽量ルアーが非常に飛ばしやすいです。
  4. フッキングした際に、パワーが伝達しやすいです。
ファーストアクションロッドのデメリット
  1. 反発域がティップ付近のみと非常に狭いため、ロッド全体の粘りを活かせません。
    そのためロングキャストが苦手です。
  2. ロッドの稼働域が狭いため、アタリを弾いてしまう場合があります。
キャストのコツ

ロッドの反発力をアングラー自らが作り出すことを意識し、手首(スナップ)を使って素早くキャストすることがコツです。

ファーストアクションのロッドが得意とする釣り
  • ピンスポットを狙う釣り
  • 軽量ルアーを使う釣り
  • ミノーなど、ルアーアクションを重視する釣り
  • 積極的に掛けていく釣り

パラボリックアクション

6:4ほどの割合で、やや胴近くから曲がるように作られたアクションです。
完全なパラボリックだと手元から曲がってしまうので、現在市販されているロッドはほぼ、ミディアムからモデラート(先調子よりやや胴調子気味)のあたりが多くなっています。

パラボリックアクションロッドのメリット
  1. ロッド全体の反発力が使えるため、キャストに飛距離が出ます。
  2. 専門性が極端に高いルアーでなければ、どのルアーでも1本でそこそこ使いこなすことができます。
  3. トラウトがルアーを咥えてから反転するまで追従してくれるため、しっかりした食い込みまで時間を稼ぐことができます。
パラボリックアクションロッドのデメリット
  1. ロッド全体を曲げてキャストするため、止まって欲しいところでロッドの反発が止まらず、ピンポイントを狙ったキャストがしにくいです。
  2. 軽量ルアーはテイクバック時にロッド全体を満足に曲げることができないため、キャストしにくいです。
キャストのコツ

ロッド全体にルアーの重量を乗せて、前に押し出すようにゆっくりとキャストすることがコツです。

パラボリックアクションのロッドが得意とする釣り
  • ロングキャストが必要な釣り
  • ウェイトがあるルアーを使う釣り
  • トラウトの反転を待って乗せていく釣り

スポンサーリンク

トラウトロッドのパワークラス(硬さ)

パワークラスは名称こそ大体の統一性が見られますが、実際の硬さや設定はメーカーによって様々です。
そのため参考程度としてご覧ください。

  • エクストラ・ウルトラライト(XUL)
    管理釣り場のスプーニング用途で使われているパワークラスです。
    文字通り、非常にしなやかで柔らかいです。
  • スーパーウルトラライト(SUL)
    管理釣り場で、クランクベイトや少し重めのスプーンを使用する際に適したパワークラスです。
    1本で様々なルアーを扱うことができるため、入門用としてもお勧めだと思います。
  • ウルトラライト(UL)
    渓流ロッドのスタンダードでしょうか。 管理釣り場での使用を考慮しているモデルでは、ミノー用として販売されている場合が多いようです。
    管理釣り場用ロッド(エリアロッド)として考えた場合は、XULからこのULまでが、硬さのスタンダードになります。
  • ライト(L)
    湖では軽量〜中量のルアーを使用して、40cm程度までのトラウトを相手にする際に面白いパワークラスだと思います。
  • ミディアムライト(ML)
    湖では遠投が求められる状況で、軽量〜中量のルアーを使用し、40cm程度までのトラウトを相手にする際に出番が多いパワークラスだと思います。
  • ミディアム(M)
    引き抵抗の大きいルアーを使用する時や、ミドル〜ディープレンジを攻める際に重宝するパワークラスです。
    ネイティブで50cm以上のビッグトラウトを相手にする際は、このクラスから上がスタンダードになると思います。
  • ミディアムヘビー(MH)
    本流や湖のミドル〜ディープレンジを狙うべく、重量のあるルアーを使用する時に使われるパワークラスです。
    このクラスになると、50cmほどのネイティブトラウトならば余裕を持って対峙できます。
  • ヘビー(H)
    ヘビーウェイトスプーンを使用して、大河川や湖のディープエリアを攻める際に使用されるパワークラスです。
    モンスタートラウトと真っ向勝負できるパワーがあります。

実釣できるならベストなのですが、できない場合が大半だと思います。
可能であれば、店頭などで実際に触ってみることをお勧めします。

トラウトロッドに使われるマテリアル(素材)

トラウトロッドの作成に使われる主な素材は、次の4つです。

  1. カーボン
    カーボン繊維のことで、軽くて感度が良いという特長があります。
    高弾性カーボンや低弾性カーボンなど細かくマテリアルが分かれており、これらを組み合わせて作成されます。
    現在主流のマテリアルです。
  2. グラス
    ガラス繊維のことで、重量がありますが折れにくいという特長があります。
    粘りがある素材で、一昔前によく使用されていました。食い込みや乗りが良いことから、現在でも一部の用途で活用されています。
  3. ボロン
    ホウ素繊維のことで、硬く反発力があり、感度も良いという特長があります。
    元々がタングステン由来のため、重い素材です。そのためカーボンをメインとして、バット部分にボロンを配合し、感度と強度を上げる際に使われます。
    ufmウエダやSAURUS、SOULSなどのハイクラスルアーロッドに使用されてきましたが、カーボン素材の劇的な進化により、現在ではボロンを使用しなくても充分な強度と感度を得られるようになってきました。
    徐々に失われつつあるマテリアルと言われています。
  4. バンブー
    竹のことで、しなやかで追従性があるという特長があります。
    実釣主義で使用するというよりは、日本古来からあるマテリアル独特の風合いとアクションを楽しむという意味合いが強く、職人の手作りで作成された味のあるバンブーロッドを好んで集めるアングラーもいます。

近年はカーボン繊維の発達・進化がめざましく、これまで他の素材を使って補ってきた部分が、全てカーボン繊維でまかなえるようになってきています。
店頭でカーボン素材のロッドばかりなのは、そのためです。

スポンサーリンク

トラウトロッド選びのポイント

ロッドを構成する"アクション"、"パワー"、"マテリアル"の3種を踏まえ、いよいよトラウトロッド選びのポイントを抑えていきます。
と言っても、選び方はとても単純です。

"どんな釣りをやりたいのか"が重要

恐らくトラウトルアーフィッシングだけでなく、バスフィッシングやシーバスフィッシングでも同様だと思います。
"どんな釣りをやりたいのか"で、タックルは大きく変わってきます。

具体的には、"トラウトを釣りたい!"という漠然とした所からもう少し踏み込んで、"スプーンを巻いて釣りたい!"、"スリムミノーをトゥイッチさせて釣りたい!"など、より自分の希望を具体化します。

スプーンを巻いて釣りたい(リトリーブの釣り)

スプーンのイメージ写真

スプーンを巻いて釣りたい場合は、パラボリックアクションを軸にします。
なぜパラボリックが良いかというと、次の2点が理由に挙げられると思います。

  1. 巻きの釣りは、基本的にトラウトの反転する力を利用して乗せる釣り
    一定速度で巻いてくることが基本の巻きの釣りは、トラウトがルアーを咥えてから反転した際に、ラインが走ったりロッドに重みが乗り、それをアングラーが感じ取ることでフッキングに持ち込みます。
    魚の動きに追従できるパラボリックアクションのロッドは、釣りを有利にしてくれるでしょう。
  2. スプーンの釣りは遠投が有利なケースが多い
    ブレイクの向こう側、シャローフラットの先にあるブレイク、またはブレイクと平行に…。
    ビッグトラウトが狙える大きめのフィールドでは、遠投が圧倒的に有利なケースが多いはずです。
    スプーンの重みを乗せてフルキャストすることを考えると、ロッド全体の反発力を使うことができるパラボリックアクションが有利です。
スプーンやジグを、巻き上げたりフォールさせて釣りたい(縦の釣り)

ジグのイメージ写真

中層からボトムを意識した縦の釣りをしたい場合は、パラボリックアクションの中でも少しファースト気味のアクションを軸にします。
なぜファースト気味が良いかというと、次の2点が理由に挙げられると思います。

  1. 操作性を大事にしたい
    距離も出ていて、さらにディープにあるルアーにアクションを加えようとすると、完全なパラボリック調のロッドではアングラーの付けたアクションがロッドに吸収されてしまい、ルアーへ伝わりにくくなってしまいます。
    パラボリックな中でもややファースト気味のロッドであれば、操作性を著しく損なうことは無くなるでしょう。
  2. フッキングまでトータルに考えた結果の選択
    距離も出ていて、ディープレンジにあるルアーにバイトがあった場合、すぐにアワセを入れてもパワーが伝達するまで、どうしても時間が掛かってしまいます。
    パワーが素早く伝達しやすい、パラボリックの中でもややファースト気味のロッドは、フッキングにも有利に働いてくれるはずです。

ちなみに現在、湖における中層からボトムにかけての釣りは、ロデオクラフトのM.T.レイクスを始めとしたスライドスプーンによるゲームが盛り上がっています。

距離も深さもあるこの釣りは、パラボリックよりもややファースト気味のロッドを使用した方が、取り回しが良いです。

スライドスプーンについては、下記コラムでタックルを含め、徹底解説しています。
こちらも後ほど、是非チェックしてみてください。

スライドスプーン ~ミノーのようにスプーンを操る攻撃的スプーニング~
スライドスプーン ~ミノーのようにスプーンを操る攻撃的スプーニング~

湖のスプーニングに革命を起こしたスライドスプーン。ミノーのように誘い、攻めるその攻撃的なスプーニングは、一体どのようなロジックで成り立っているのでしょうか。スライド系スプーンの特長と使い方を解説します。

M.T.レイクスの特長や使い方については、下記で徹底解説しています。

M.T.レイクスを使って湖でトラウトをザクザク釣る方法
M.T.レイクスを使って湖でトラウトをザクザク釣る方法

スライド系スプーンのパイオニアであり、ジャンル内で最もポピュラーなルアーであるM.T.レイクス。湖でこのスプーンを操り、各層にいるトラウトをキャッチしていくためのヒントをまとめてみました。

表層付近でミノーを操作して釣りたい(ロッドアクションの釣り)

ミノーのイメージ写真

ミノーやトップウォータープラグを使用し、ロッドアクションを駆使して釣りたい場合は、ファーストアクションを軸にします。
なぜファーストアクションが良いのか、次の2点が理由に挙げられると思います。

  1. ミノーはルアーの操作性を重要視する釣りだから
    ミノーやトップウォーターを使用するゲームでは、何よりもルアーの操作性を重視しなければなりません。
    またミノーを中心としたプラグの釣りは、トラウトを焦らしたりスイッチを入れさせてバイトを引き出す釣りなので、スプーンのようにじっくりと反転を待ってアワセを入れる釣りではありません。
    バイトの瞬間にアワセを入れて、アングラー側から積極的に掛けていくことが必要になりますので、アングラーからの意志伝達が早いファーストアクションのロッドと相性が良いのです。
  2. ピンポイントを狙うケースが多い
    ミノーやトップウォーターを使用するゲームは、オーバーハングの下、浮遊物の際、岸ギリギリなど、ピンポイントを狙ってキャストし、トラウトを誘い出す釣りになります。
    失敗できないシビアなキャスティングを続けるためには、ピンポイントにキャストしやすいファーストアクションのロッドが有利になってくるでしょう。

やりたい釣りが決まったら、スペック詰め

こんな釣りがやりたい!ということが固まったら、あとは細かいスペックを詰めていきます。

  1. どのくらいの重量のルアーを投げるのか
    管理釣り場では、0.5g~5g程度までのルアーを使用することが多いでしょう。
    また湖では、表層~中層狙いで5g~10g程度、ディープレンジでは18g~23g程度までのルアーを使用することが多いと思います。
  2. ラインはどれくらいの太さのものを使用するのか
    管理釣り場では20cm~50cm程度までのトラウトが多いでしょうから、1.5lb~4lb程度までのラインを使用することが多いでしょう。
    また湖では、フィールドによっては夢のメータークラスが掛かることも視野に入れておかなければなりませんので、PE0.6号~1.2号にフロロカーボンリーダーを結束するケースが多いでしょう。
    表層のミノーイングであれば、ナイロンライン8lbくらいがスタンダードになってきます。
    ラインの太さは、主に投げるルアーと対象魚の大きさによって決まってきます。
  3. どういう規模のフィールドで使う予定なのか
    狭いポンドや幅が狭いストリームであれば5フィート~6フィートクラスで充分かと思いますが、大規模河川や湖などでは7フィート6インチ以上のロングロッドが圧倒的に有利です。
    私は管理釣り場ではなるべく6フィート以上、湖での表層ミノーイングや表層~中層スプーニングで7フィート6インチ程度、ディープレンジのスプーニングでは8フィート6インチ以上を目安にしています。

ちなみに、トラウトルアーフィッシングのラインについては、下記で基本を掘り下げています。

これで釣果安定?トラウトライン選択の基本
これで釣果安定?トラウトライン選択の基本

ナイロン、フロロ、PE。トラウトルアーフィッシングで基本となる3種類のライン、あなたはどのように使い分けていますか?各ラインの特徴と、おすすめの使い分け方、おすすめラインをご紹介します。

もしも1本に絞るなら、私はこれを選ぶ

用途によって最適なスペックがあることはわかりますが、フィールドにロッドを1本しか持って行けないというケースがあると思います。また、最初に購入する1本を迷っているという方もいることでしょう。

あくまで目安になりますが、私ならこの1本にするというスペックを挙げてみます。

管理釣り場のおすすめトラウトロッド

管理釣り場でロッドを1本だけ持って行く、あるいは1本だけ購入するとしたら、私はこのようなスペックのトラウトロッドを選択します。

  • 想定されるトラウトのサイズ:20cm~50cm台
  • アクション:パラボリック
  • パワー:SUL
  • 長さ:6フィートくらい
  • マテリアル:カーボン
  • 想定される釣り:スプーニング、クランキング
  • 犠牲にする釣り:ミノーイング、ボトムの縦釣り、トップウォーター

何を犠牲にするかという引き算になりますが、ミノーイングとボトムの縦釣り、トップウォーターゲームを捨てています。
(このロッドでもできないわけではないのですが、硬めのロッドに比べたらやりにくいと思います。)

このスペックに合致していそうなロッド
SHIMANO トラウトライズ
SHIMANO トラウトライズ 60SUL
  • 長さ:6フィート
  • セクション:2ピース
  • ルアーウェイト:1.5g~4.5g
  • ライン:ナイロン2.5lb~4lb

1g台のスプーンから、クランクベイトまで幅広く使用できるSULクラス。扱いやすい6フィートの2ピースモデルで、継ぎ目は美しいベンディングカーブには欠かせない、印籠継ぎです。

スペック的にも価格的にも、最初の1本に最適なエントリーモデルです。

DAIWA イプリミ 60XUL
DAIWA イプリミ 60XUL
  • 長さ:6フィート
  • セクション:2ピース
  • ルアーウェイト:0.6g~3g
  • ライン:ナイロン1.5lb~3lb

アンダー1gのスプーンから小型プラグまで対応可能ですが、どちらかというとスプーンが扱いやすいXUL。扱いやすい6フィートの2ピースモデルです。

リーズナブルなのにKガイド搭載。あなどれないモデルです。

SHIMANO カーディフ エリアリミテッド S62SUL-F
SHIMANO カーディフ エリアリミテッド S62SUL-F
  • 長さ:6フィート2インチ
  • セクション:2ピース
  • ルアーウェイト:0.6g~6g
  • ライン:ナイロン1.5lb~4lb

ハイテク素材を随所に用いて、軽量化と高感度を追求したハイエンドモデル。バットセクションを強化した味付けが、スプーンからミノー、クランクベイトまで難なくこなせる調子に仕上がっています。

いつかは手にしてみたい、憧れのモデルです。

湖のおすすめトラウトロッド

湖でロッドを1本だけ持って行く、あるいは1本だけ購入するとしたら、私はこのようなスペックのトラウトロッドを選択します。

  • 想定されるトラウトのサイズ:40cm~50cm以上
  • アクション:パラボリック
  • パワー:ミディアムライト~ミディアム
  • 長さ:7フィート6インチ~8フィート前半くらい
  • マテリアル:カーボン(+ボロン)
  • 想定される釣り:ミディアム~ディープレンジのスプーニング・ミノーイング
  • 犠牲にする釣り:表層のミノーイング、トップウォーター、ボトム狙い

何を犠牲にするかという引き算になりますが、フローティングミノーを使用したミノーイングとトップウォーター、そしてボトム狙いを捨てています。

1本に絞るのであれば汎用性重視で行きたいので、スプーニングで中層からボトム付近までを誘える点を重視したいです。

このスペックに合致していそうなロッド
SHIMANO トラウトワン NS
SHIMANO トラウトワン NS S77ML
  • 長さ:7フィート7インチ
  • セクション:2ピース
  • ルアーウェイト:5g~25g
  • ライン:ナイロン6lb~16lb

40cmクラスのトラウトをメインに狙いつつ、万が一の大物にも耐えられるスペック。7フィート7インチという長さは、バックが取れない場所でも重宝しそうです。

湖で使うほとんどのウェイトを網羅できる、最初の1本にも最適なエントリーモデルです。

SMITH トラウティンスピン インターボロンXX
SMITH トラウティンスピン インターボロンXX IBXX-77MSD
  • 長さ:7フィート7インチ
  • セクション:2ピース
  • ルアーウェイト:7g~21g
  • ライン:ナイロン6lb~12lb

ロングキャストと、よりディープレンジの攻めが可能なバーサタイルスペック。スプーンだけでなく、ディープダイバーの使用も考慮されています。

ボロンコンポジットで、大物が掛かっても安心のモデルです。

トラウトロッドメーカー一覧

近年は管理釣り場用ロッドを中心に、ロッドメーカーが増えてきました。
沢山選択肢があるので、スペックを見比べたり、釣具屋で実際に握って比較してみてください。

その他トラウト関係のサイトは、当サイトのトラウトルアーフィッシングリンク集からどうぞ。

著者のお気に入りトラウトロッド

完全に余談なのですが、私はトラウトを釣る際に、ロッドをできるだけ曲げて獲りたい派です。
美しいベンディングカーブを見ながらファイトするのが大好きなのです。かといって、ペニャペニャのロッドは好みではありません。

そんなワガママな私が、好んで使用しているトラウトロッドをご紹介します。

ufm SS-62EXL
管理釣り場用のお気に入り ufm SS-62EXL

今は無きufmウエダのトラウトロッド、Stream Spin BORON。
繊細な渓流ゲームを想定して開発されたロッドですが、ソフトなティップとボロンコンポジットのバットは、エリアフィッシングでも高いポテンシャルを示しています。

マイクロスプーンを用いたスプーニングはもちろん、引き抵抗の大きいクランクベイトやミノーイングもこれ1本でこなすことができるため、1本しかロッドを持って行けない場合に大活躍しています。

もちろん、トラウトがヒットした際はロッド全体が美しい弧を描き、理想的なベンディングカーブを生み出します。

歴代で3本購入し、今も現役です。

ufm TSS-88Ti
湖用のお気に入りufm TSS-88Ti

今は無きufmウエダのトラウトロッド、Trout Stinger BORON。
"軽量"、"高感度"、"バットの強さ"の3点を、高いレベルで兼ね備えたロッドです。

8フィート8インチと長さがありながら、そしてボロンがコンポジットされているにもかかわらず、ここまで軽快なロッドは今まで出会ったことがありませんでした。
美しいベンディングカーブも、特長の1つです。

TSS-88Tiとは、こんな思い出もあります。
中禅寺湖でショアからレイクトラウト13本、うち70cmオーバー1本。

中禅寺湖 2014年第1戦目
ショアからレイクトラウト13本!中禅寺湖 2014年第1戦目

中禅寺湖2014年第1戦目のトラウトルアーフィッシングレポートです。まさかのレイクトラウト祭りで、ショアから10本オーバー!最大75cm!

同様に、中禅寺湖でナイスコンディションのレイクトラウト80cmオーバー。

中禅寺湖 2013年第4戦目
ハチマルのレイクトラウト!中禅寺湖 2013年第4戦目

中禅寺湖2013年第4戦目のトラウトルアーフィッシングレポートです。80cmオーバーのモンスター・レイクトラウト、ついに現る!

美しいベンディングカーブを持ちながら、きっちりとバットで止まってくれるので主導権を握ることができる。
そんな要望に応えてくれるロッドは、当時ボロンコンポジットのものだけでした。

私が今でも好んでボロンコンポジットロッドを使う理由は、こういった点に起因しています。

おまけ:トラウトロッドの寿命

ロッドは永久に使用できるわけではなく、寿命があります。
こんな症状が現れたら、寿命を疑ってください。

  1. 以前よりルアーが飛ばなくなった。
  2. ロッドを水平に持った時に、ティップがおじぎをしている。

繰り返しのキャストやトラウトとのやり取りで、ロッドの反発力は段々と失われていきます。
最後はベランベランな振り心地になり、ロッドとしての機能が著しく低下してしまうのです。

どれくらい使用したら寿命が来てしまうのか

ずばりとは言い切れないのですが、ポイントとしては下記2点があると思っています。

  1. 使用頻度
    "ロッドの反発力をどれだけ使ったか"という点が寿命と密接に結び付いているので、キャスト回数や、どれくらいトラウトを掛けているかが1つの目安となります。私の場合は、大体4年~5年ほどで寿命が見えて来ると考えています。
    プロの方や、毎月何度も釣行される方は、もっと早く寿命が来ると思います。
  2. マテリアルの差
    とある釣具屋で聞いたことがあるのですが、私がメインで使用しているボロンコンポジットのトラウトロッドは、フルカーボンのトラウトロッドに比べて寿命が短いという説があるようです。
    真相はわかりませんが、やはり何年か使用したら寿命のサインが出ていないかチェックすることが重要だと思います。

新品に近いロッドと比較してみました

ufmウエダのSS-62EXLを、管理釣り場で歴代3本使用してきました。
寿命を迎えたロッドと、新品に近いロッドを比較してみました。

寿命を迎えたトラウトロッドと新品に近いトラウトロッドの比較写真

右が新品に近いロッド、左が寿命を迎えたロッドです。
左の方が、ティップに向かって随分と垂れ下がっているのがお分かりいただけると思います。

皆さんのロッドは、こんなことになっていませんか?
もし寿命が来ていそうだと思ったら、新しいロッドの購入も検討してみましょう。

管理釣り場に1本だけ持っていくとしたら、このトラウトロッドがスペック合致
SHIMANO トラウトライズ
SHIMANO トラウトライズ 60SUL
  • 長さ:6フィート
  • セクション:2ピース
  • ルアーウェイト:1.5g~4.5g
  • ライン:ナイロン2.5lb~4lb

1g台のスプーンから、クランクベイトまで幅広く使用できるSULクラス。扱いやすい6フィートの2ピースモデルで、継ぎ目は美しいベンディングカーブには欠かせない、印籠継ぎです。

スペック的にも価格的にも、最初の1本に最適なエントリーモデルです。

DAIWA イプリミ 60XUL
DAIWA イプリミ 60XUL
  • 長さ:6フィート
  • セクション:2ピース
  • ルアーウェイト:0.6g~3g
  • ライン:ナイロン1.5lb~3lb

アンダー1gのスプーンから小型プラグまで対応可能ですが、どちらかというとスプーンが扱いやすいXUL。扱いやすい6フィートの2ピースモデルです。

リーズナブルなのにKガイド搭載。あなどれないモデルです。

SHIMANO カーディフ エリアリミテッド S62SUL-F
SHIMANO カーディフ エリアリミテッド S62SUL-F
  • 長さ:6フィート2インチ
  • セクション:2ピース
  • ルアーウェイト:0.6g~6g
  • ライン:ナイロン1.5lb~4lb

ハイテク素材を随所に用いて、軽量化と高感度を追求したハイエンドモデル。バットセクションを強化した味付けが、スプーンからミノー、クランクベイトまで難なくこなせる調子に仕上がっています。

いつかは手にしてみたい、憧れのモデルです。

湖に1本だけ持っていくとしたら、このトラウトロッドがスペック合致
SHIMANO トラウトワン NS
SHIMANO トラウトワン NS S77ML
  • 長さ:7フィート7インチ
  • セクション:2ピース
  • ルアーウェイト:5g~25g
  • ライン:ナイロン6lb~16lb

40cmクラスのトラウトをメインに狙いつつ、万が一の大物にも耐えられるスペック。7フィート7インチという長さは、バックが取れない場所でも重宝しそうです。

湖で使うほとんどのウェイトを網羅できる、最初の1本にも最適なエントリーモデルです。

SMITH トラウティンスピン インターボロンXX
SMITH トラウティンスピン インターボロンXX IBXX-77MSD
  • 長さ:7フィート7インチ
  • セクション:2ピース
  • ルアーウェイト:7g~21g
  • ライン:ナイロン6lb~12lb

ロングキャストと、よりディープレンジの攻めが可能なバーサタイルスペック。スプーンだけでなく、ディープダイバーの使用も考慮されています。

ボロンコンポジットで、大物が掛かっても安心のモデルです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

面白い!ためになった!と思ったら、この記事をぜひシェアしてください

ルアーフィッシングマニアのフィード登録はこちらから

この記事と関連したルアーフィッシングコラムはこちら

ルアーを傷付けずにスプリットリングを付ける方法

ルアーを傷付けずにスプリットリングを付ける方法

ルアー、特にスプーンにスプリットリングを取り付けるのは、実は意外と難しいことです。スプリットリングが開いたままになってしまったり、塗装を傷付けてしまったり...そんな失敗とは、もうおさらばです。

ルアー、特にスプーンにスプリットリングを取り付けるのは、実は意外と難しいことです。スプリットリングが開いたままになってしまったり、塗装を傷付…

2016年12月10日 [2021年12月4日更新]

スマホ代を節約して釣り具代を年間6万円以上捻出する方法

スマホ代を節約して釣り具代を年間6万円以上捻出する方法

みんな持っている、スマホや携帯電話。その持ち方を少し変えるだけで、釣り具代が年間万単位で自動捻出できるとしたら...?筆者自身の経験談を交えて、徹底解説してみました。

みんな持っている、スマホや携帯電話。その持ち方を少し変えるだけで、釣り具代が年間万単位で自動捻出できるとしたら...?筆者自身の経験談を交え…

2016年10月13日 [2020年12月26日更新]

シングルフックの効果的な使い分け

シングルフックの効果的な使い分け

あなたはシングルフックを使用する時、ショートシャンクとロングシャンクをどのように使い分けていますか?シングルフック2種の使い分けについて、私なりの考察です。

あなたはシングルフックを使用する時、ショートシャンクとロングシャンクをどのように使い分けていますか?シングルフック2種の使い分けについて、私…

2013年1月1日 [2018年3月3日更新]

ルアーフィッシングで使われる単位のおさらい

ルアーフィッシングで使われる単位のおさらい

フィート、オンス、ヤード、ポンド...ルアーフィッシングで使われる様々な単位を備忘録として整理しました。

フィート、オンス、ヤード、ポンド...ルアーフィッシングで使われる様々な単位を備忘録として整理しました。

2012年10月4日 [2019年9月14日更新]

これで釣果安定?トラウトライン選択の基本

これで釣果安定?トラウトライン選択の基本

ナイロン、フロロ、PE。トラウトルアーフィッシングで基本となる3種類のライン、あなたはどのように使い分けていますか?各ラインの特徴と、おすすめの使い分け方、おすすめラインをご紹介します。

ナイロン、フロロ、PE。トラウトルアーフィッシングで基本となる3種類のライン、あなたはどのように使い分けていますか?各ラインの特徴と、おすす…

2014年1月2日 [2023年9月11日更新]

全てのコラム一覧を見る

この記事に寄せられたコメント [ 0 件 ]

現在、コメントは寄せられていません。

この記事へ意見・感想・質問を寄せてみましょう

Contact form

スポンサーリンク