いよいよハイシーズンに入ってきている中禅寺湖。
仕事の関係で1週間パスし、満を持して挑んだこの日。
ゴールデンウィークにシャローでズドンッ!した前回2013年5月上旬の中禅寺湖キャスティング釣行を再び…!
今回も親父と、ボートでのキャスティングゲームです。
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西風強風にやられる
午前5時前、出船。いきなり予報に無かった西風強風です。
白波が立ち、航行に神経を使うほど。
水温は9.7度と2週間前の約2倍ほどになっていて、いかにもシャローでズッドーンな予感。
強風の中、6~7mほどを意識して打っていきます。
予想通りのバイト
午前5時頃、グラングラン揺れる足場と戦いながら、親父にファーストヒット。
しかし惜しくもキャッチに至らず。
私も午前6時頃、ナック・フェイクベイト18gのフォール中に出たショートバイトをあえて無視し、直後に誘いのアクションを入れ本バイトに持ち込むものの、ファイト中にフックアウト。
少し食いが浅いのか、小さい魚がつついているのか…うまくフッキングできません。
しかし狙い所は間違いなく合っているはずなので、めげずに攻めていきます。
まずは1本目
午前7時過ぎ。7mラインに打ち込んで1-1-1のファーストテンポで巻いてくると、やっとズドンッ!
かろうじて50cmのレイクトラウトでした。
若干スマートですが、ボーズ逃れです。
続けて2本目
続いて午前8時過ぎ。6mラインを意識して風上に投げ、流されるボートの動力を利用してロッドティップメインのボトムダンス。
時折リトリーブも混ぜたトリッキーアクションで誘っていると、ズドンッ!
58cmのレイクトラウトです。
このくらいのサイズになると、絞り込みも力がありますね。
イケイケで3本目
狙い所が完全に絞れたので、あとは拾っていくだけです。
午前9時過ぎ、イケイケでロングキャスト。1-1-リフト、でググッ!も、ファイト中にフックアウト。
めげずに連投、1-1-1-リフト、でまたまたドンッ!
掛かり所が悪く、ネットイン直前でフックアウトしましたが、50cm台後半のコンディションが良いレイクトラウトでした。
次こそは、でもう1度遠投。1-1-1…ズドンッ!
今度はキャッチできましたが、48cmのお子様レイクトラウトでした。
この時間帯は"ただいま回遊中"といった具合で、時合ど真ん中。ハイテンポな攻めでバイトが連発しました。
10時台にも親父に52cmのレイクトラウトがヒットし、時速ペースで何かしら上がる嬉しい状況。
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ミノーイングにも反応あり
せっかくミノーイングタックルも持ってきているので、合間に岸際をミノーイング。
Bassday・SUGAR DEEP70のワカサギカラーで少し下目を叩いていくと、異常あり!
後方10cmほどまでジャレてくる個体。大きくはありませんが、ブラウントラウトかレイクトラウトです。
リズムを若干変えて食わせようとしますが、やはり距離が縮まらず。
まだワカサギの接岸は目立っていませんが、魚たちの意識は確実にシャローなんですね。
最後にドラマは待っていた…80cmオーバーのモンスター・レイクトラウト
午後になると、次第に反応が鈍くなります。
少しでも食い気のある個体は、どのレンジを回っているのか。再びサーチに入ります。
恐らくイケイケの時合に比べると、若干レンジは下がっているはず。
選んだ場所は、フランス大使館前よりやや大尻寄りの8m~9mラインです。
ロデオクラフト・M.T.レイクス16gを風上に投げ、ボトムタッチからロッドティップメインの細かいダンスでネチネチ誘い、最後に2巻き入れてショートスライドの繰り返し。
活性が少し落ち着いている時は、ネチネチ系やスライド系の、どちらかというとスローな攻めが効くはず…。
時折中層もカウントダウンからのロングスライドで攻め、フラついている魚を狙っていきます。
信じて投げ続け、2時間が経過したでしょうか。
16時過ぎ、奴は突然やってきました。
ボトムタッチからの細かいダンスを10数秒…突然ゴッ!というバイト。
反射的にアワセに入り、フックアップ。
ロッドを持つ手、そしてリーリングの感触…明らかに重い。
これは良い魚が掛かった!と直感しました。
同時に、2013年4月に本栂で逃した70cmオーバーのレイクトラウトが頭をよぎります。
またチャンスが来た、今度は絶対にバラせない…!
IOSファクトリーのドラググリスのお陰で、滑らかに唸るイグジスト。
綺麗な満月になり、水面に突き刺さるウエダのトラウトスティンガー。
素晴らしいコーティングでスムーズに追従する、バリバスの8ブレイドPE。
選んだタックル達を信じ、時折どうしようもなく放出されるラインと突っ込みに、ひたすら耐え続けます。
やっと巻けたと思ったら、突然のランでまたラインを引き出される…。
ランの合間にゆっくりと首を振る、ゴッゴッという感触にヒヤヒヤします。リーダーは8lb、無理はできません。
何分格闘したでしょうか。やっとその姿を我々の前に見せた時には、既に暴れ回る体力は残っていなかったようです。
浮いてきてからは、割と素直にネットイン。勝負ありです。
M.T.レイクスを横からバックリと咥え、ブッちぎったと思われる餌釣り針を、口・エラ付近・頭と勲章のごとく4本も纏っていた、84cm・6kg(約13lb)のモンスター。
文句無しでメモリアルフィッシュです。
トラウトの聖地と称される最高のフィールドで、自分が思う最高のタックルを使い、最高にコンディションの良いモンスターに、お金では絶対に買えない最高の体験をさせてもらいました。感謝!
心地よい疲労で納竿
思わぬプレゼントがありましたが、高活性の時合と平常時の攻め分けに関して、少しヒントが得られた印象です。
もう少し洗練させていけば、自分なりの面白いスプーニング・メソッドが確立できそうな気がします。
84cmのレイクトラウトは、キャスティングとしては最長記録となりました。「メモリアルフィッシュまとめ」に追加することができました。
ちなみに今回使用したスライドスプーンについては、下記コラムで徹底解説しています。
こちらも是非チェックしてみてください。
M.T.レイクスの特長や使い方については、下記コラムで徹底解説しています。
バイトは7回以上引き出せたのですが、キャッチ率があまり良くないので引き続きの課題です。
しかしこれは運もありますので、何とも言えませんね。
湖畔では早くも春ゼミが鳴き始めており、所々ターンオーバーらしきものが始まっています。
ワカサギの大量接岸は確認できませんでしたが、情報を見る限りではポツポツと接岸はしているようですね。確実にハイシーズンに突入しています。
湖を取り巻く環境が昇り調子なので、5月中にもう1度行っておきたいと思います。
追記(2013年5月31日)
レークオカジン・浩和氏のご好意により、1週間遅れですがSDカードを強奪されてレークオカジンの釣果情報「湖畔の様子 5月30日」に掲載いただきました。
こういう釣果情報系は今まで何となく避けていましたが、良い魚なのでせっかくですから!と後押しいただき、掲載いただきました。
良い経験をさせていただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。