シケイダーで好反応を引き出しながら、1本も獲れなかった前回2013年6月上旬の中禅寺湖釣行。
エキサイティングなバイトシーンを目の当たりにしてしまい、すっかりトップウォーターの虜に。
既に春ゼミも終わりに近付いているはずですが、まだまだ上を意識している個体も多いはず。
なんとかシーズン中に1本、シケイダーで獲っておきたい!
今回も親父とのボート・キャスティングゲームです。
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台風接近中
この日は台風が関東・東海に接近中で、釣行を断念したアングラーも多かったようです。
しかしウェザーニュースの中禅寺湖ピンポイント天気予報(市立中宮祠中学校にセット)では、雨も風も弱め。
加えてホテルコタン「中禅寺湖畔コタンの桟橋 6月12日」を見ると、なんとまだ春ゼミが出ています。
これは絶好のトップウォーターゲーム日和なのでは?ということで迷わず決行です。
朝5時過ぎ、出船。
雨は降っていますが風は弱く、寒くない…狙い通り、"いかにも"な天気です。
例によって春ゼミが鳴き始める前は、レイクトラウトとホンマス狙い。
まずはシャローエリアに入っているかチェックします。
狙い通りレイクトラウトをキャッチ
朝の時点で水温が14度ということで、先週と比べレンジはさほど大きくは変わっていないと判断。
まずは水深6m~8mを重点的に攻めてみることに。
開始30分も経たないうちに、親父にファーストヒット。
42cmと小さめですが、狙い通りレイクトラウトを叩き出します。
イケイケかと思いきや、やはり後が続かず。
食い気のある魚はどこにいるのか…試行錯誤を続けます。
この高水温でもシャローにいる個体は、普通に考えれば食い気があるはずです。
しかしここ中禅寺湖では、単にフラフラしているだけの個体も多い…さて、どうするか。
ワカサギをメインとした、ベイト群がいるレンジを叩いてみるのはどうか…水深10m~12mのやや深いミドルレンジを攻めてみることに。
ボトム付近をナック・フェイクベイト18gの軽いトゥイッチからのポーズで誘っていると、ついに私にもズドンッ!
何度も激しく突っ込むナイスファイトを見せてくれたのは、狙い通りベイトを追っていると思われるナイスワン。58cmのレイクトラウトです。
これで2人ともボーズ逃れ。いよいよメインイベントに移ります。
春ゼミパターン健在…グッドコンディションのワイルド・ブラウントラウト
時刻は午前8時過ぎ。
やや東風が強まり、雨が吹き付けています。
前回はティムコのシケイダーマグナムを使用しましたが、今回はよりマッチ・ザ・ハッチを意識すべく、一回り小さなシケイダー IIをチョイス。
カラーもズバリ、「中禅寺湖」です。果たして出てくれるか?
まずは前回反応が良かった、山側のムジナ窪近辺からスタート。
春ゼミは落ちていませんが、山ではうるさいくらいに鳴いています。
岩と砂浜の境目にキャストし、シェイク&ポーズ…ゴボッ!
乗りませんが、いきなり黄色い魚体を見せてブラウントラウトが好反応。
テンションが上がります。
岬を巻き回し、東風に乗せて岩盤のストレッチを舐めるように打っていきます。
いかにもな雰囲気…頼む、このラインで出てくれ…!
オーバーハングした木の下、岸ギリギリの浅場にキャスト。
シェイク&ポーズを繰り返し、ファーストブレイクに差し掛かった瞬間。
"ガバーンッ!"
前触れは一切無し。
いきなり豪快な水しぶきとともに、黄色い魚体が反転します。
"出た…!"
一瞬待って、巻きアワセからのアッパーフッキング。
ロッドにドンッと重みが乗ります。
直後にジャンプし、金色の魚体をいきなり披露。
紛れもなくブラウントラウト、しかもそこそこ良さそうなサイズ。
やっとこの瞬間がやってきました。
ボートの近くまで寄せて来ると、レイクトラウトとは違い、瞬発力のある横走りと突っ込みを見せてくれます。
ウエダのサーフェストゥイッチャーを文字通り根元まで引き込み、左右・ボートの反対側と縦横無尽に走ります。
追従して、ダイワのエアリティーが心地よいドラグ音を奏でます。
なんとかランとジャンプをかわし、ネットイン。
50cmにはあと1cm及ばず、49cm。それでも充分グッドコンディションの、ワイルド・ブラウントラウトです。
この金色の魚体とエラ上にあるパールの輝きが、ネイティブの証。
美しさに魅了されてしまいますね。
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カウント外?レインボートラウト
そのまま八丁出島を巻き回し、風裏に入ると天候が次第に回復してきます。
水面をよく見ると、何かとても青く大きい魚体と金色の魚体が、ユスリカや虫を追っています。
このブラウントラウトをいただこう…キャスト後、シェイクすると青い魚体の方が先に反応。
猛スピードで寄ってきて、ガバーンッ!
"うわ、別のが出ちゃった…!"
反転するのを待って、巻きアワセからのアッパーフッキング。
魚体を横にしてギラギラ暴れるその姿は、なんとサービスフィッシュ。
エキサイティングなバイトシーンは圧巻でしたが、できれば茶色い方が欲しかった…。
このサービスフィッシュはランディング時に小魚を吐き出しましたので、野生に溶け込み始めた個体ですね。
午後もレインボートラウトの嵐
その後、松ヶ崎まで流したもののバイト無しで終わった午前。
昼食後、午後は国道側から流してみます。
だるま石を過ぎたあたりから、東風の潮目に沿ってドリフト。
ここで親父のシケイダーにガバーンッ!と出たのは、またしてもサービスフィッシュ。
やはり沖目だと、サービスフィッシュの可能性は高まってしまうのでしょうか。
そのまま金谷ワンドまで流し、湖を横切って松ヶ崎~大日岬~勇助とラン&ガン。
時折ブラウントラウトがスーッと見に来るのですが、なかなか豪快に出てくれません。
勇助和田では、オーバーハングした木の下で小型のブラウントラウトが出てくれますが、食い切れず。
そのまま少し沖までシェイク&ポーズを繰り返していると、ガバーンッ!
かなり派手に走ってジャンプし、ドラグを何度も出してくれますが、サービスフィッシュ。
尾ビレは惨めですが、楽しませてくれました。
サービスフィッシュでこれなので、ワイルド・レインボートラウトが掛かったら、それはそれは素晴らしいファイトなのでしょう。
続いて小寺ヶ崎まで流していると、岸際でモジリを発見。
すかさずシケイダーをキャスト、シェイク&ポーズ…ガバーンッ!
やけにファイトがおとなしいなと思いながら寄せてくると、案の定サービスフィッシュ。
このボテっとした体は、ヤシオマス系でしょうか。
ミドル~ディープレンジをチェックして終了
遊んでいるのか遊ばれているのかわからない、サービスフィッシュの猛攻。
それなりに楽しんでいましたが、タイムリミットが近付いてきてしまいました。
そろそろレイクトラウトがフィーディングしてくる時間かなと思い、納竿前にミドル~ディープレンジをチェックしてみます。
フランス大使館前の水深10m~18mを探ってみますが、そう事はうまく運ばず。
18時前に納竿しました。
これから良い時間なのですが、ルールなので仕方ありませんね。
釣行前はもう駄目かなと思っていた春ゼミですが、なんとかこの7戦目まで持ってくれました。
ほぼ1日を通してセミルアーを投げ倒し、フッキングまで至らなかったバイトを含めると、数多くのエキサイティングな瞬間を味わうことができました。
まだ山では多くの春ゼミが鳴いていましたが、さすがに湖面に落ちている数は徐々に減ってきていますね。
結局今年の春ゼミは、トータルで3週間以上も出続けたことになります。近年類を見ないシーズンとなりましたね。
ベイトの少なさも手伝い、上を意識している魚が多かったこと。
そして地元にとっては良くないことですが、ショア・ボート含め釣り人の数が少なかったことも、あやかれた要因の1つかなと思っています。
見とれるほど綺麗な金色の魚体もさることながら、何より自分が狙いを定めてキャストし、アクションし、引き出した価値ある1本。
このゲームにますますのめり込んで行ってしまう気がします。今から来シーズンが楽しみです。