2013年6月半ばにセミルアーでワイルドブラウントラウトをキャッチして以来、中禅寺湖に行けませんでしたが、気付けばキャスティングシーズンが終了。
これからの高水温期、ブラウントラウトを中心にした"引きずり出すキャスティングゲーム"も物凄く面白いのですが、せっかくなので新しい釣りにもチャレンジ。
何とレイクトローリングに参戦です。
いつもの通り、親父とのゲームです。
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まずはタックルセッティング
午前5時過ぎ、出船。
相変わらずの重役出勤です。
タックルは当然のごとく、全くわからないので親父にお任せ。
前竿2本、後竿2本。ルアーだけ選ばせてもらいます。
ワレットを物色し、選んだルアーは橋村ルアー(角)、GMルアー(角)、シェルスター・ハイブリッド(貝)、オリジナル角貝貼り(ハイブリッド)。
まずは角と貝を付けて、どちらが良いか様子見ということのようなので、バラけて付けてみます。
同じ角でも、透き通ったもの、暗めのものなど微妙なカラーの違いも意識。
前竿は小さ目のルアー、後竿は大き目のルアーをセットし、シルエットの違いも試してみます。
この点は管理釣り場のルアーフィッシングと、考え方に大差ありません。
全ては繋がっていますね。
今回の狙いはレイクトラウトではなく、中禅寺湖のシルバーランナー・ホンマスです。
どこから流すか…ここでしょ!
最初のポイントとして選んだのは、ど真ん中から大日沖。
前竿・ドジャー使用なので、船速は時速3km台。前竿は10m近辺、後竿はレッドコアで、60ヤード出しからスタートです。
しばし流してみますが、全く反応無し。
これは朝イチ、ポイント選択を外したかな~と思いましたが、大日近辺になってようやく後竿に"ジジジジーッ!"
30cm台のホンマスです。
そのまま大日ワンド~松ヶ崎を回してから金谷に抜けていく途中で、同じく30cm台のホンマスを数本追加。
金谷から国道側沖を流すと、今度は40cm台のレイクトラウトが掛かります。
恐らく水深は7~8m付近を流していると思いますが、この高水温でも割と上層に出て来るのですね。
高水温に弱いので、キャッチ後は即リリース。
結局午前中は、2本のレイクトラウトが掛かりました。
本命のホンマスは、ポツポツ追加。どうも今日は角の反応が良いようです。
栂~三角好調
フランスの尾根を横切り、栂~八丁を流していると、本日最大のシンクロ音。
上がってきたのは40cm超えのホンマス。やっとまあまあサイズが掛かります。
不思議なことに、先ほどから同じ橋村ルアーばかりにアタリが出ます。
前竿もレンジを合わせているのですが、1本掛かったのみ。
動きの違い、シルエットの違い、カラーの違い…同じ場所・レンジを通していても、ほんの少しの違いが圧倒的な釣果の差を生んでいるわけですね。
ただ流しているだけでは釣れないのです。
そのまま八丁を過ぎ、小寺~三角の間を流すと、またしても派手なシンクロ音。
上がってきたのは40cm超えのヒメマス。
このコンディションのヒメマスが釣れる湖は、関東近辺ではここ中禅寺湖だけではないでしょうか。
無斑の背中、紫掛かった銀色のボディ。文句無しに美しいですね。
このラインをUターンして曳き直し、ヒメマスとホンマスを追加していきます。
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速曳きをトライしてみるも…
昼食後に仮眠を取った後、午後は14時半頃から再開。
少し趣を変えて、まずは12番沖から国道側を速曳きしてみます。
ドジャーを外し、素曳きにシステムチェンジ。船速は時速4km~5km前半。
高活性のホンマスがいればいただきなはずです。
ルアーは三山工房のウィングタイプと、アクアロケットを使用。
金谷まで流し、そのまま湖を横断して松ヶ崎まで抜けますが、全く反応無し。
今日は早い勝負は駄目だと判断し、橋村ルアーの素曳きにチェンジ。
船速も時速3kmに落とします。
直後に大日ワンド沖で、狙い通り"ジジジーッ!"
30cm台のホンマス。型は上がりませんが、反応は即座に返ってきました。
レイクトラウトとホンマスを追加して終了
18時の終了まで時間が無いので、無理に粘らず有望そうなコースを通していきます。
大日岬を抜けて勇助和田へ入るところで、50cmに満たないレイクトラウト。
そのまま流し、上野島寄りで来たのはホンマス。これも30cm台です。
上野島から八丁まで直線横断途中に、またも小さいレイクトラウト。
相変わらず、ストラクチャーの無い中層にフラフラしているようです。
ムジナ窪に入ってから栂の間で、ラストに"ジジジジジジーッ!"
バイトと重さ、そして魚探の反応から40cmほどのヒメマスだったと思いますが、残り3色くらいでフックアウト。
恐らく口切れです。これは惜しい。
毎度のことですが、これから良い時間なのにな~と名残惜しみながら、18時前に帰港しました。
レイクトローリングは考える釣り…振り返り
初めて丸1日レイクトローリングをしてみて、世界観が少し変わりました。
ショアから立ち込んで釣っていると、何て優雅な釣り(というか漁)なんだと感じますが、実際船上では色々なことを考え、試行錯誤しています。
考え方も管理釣り場のトラウト、および湖のルアーキャスティングに近いかもしれません。
機動力と直撃性から、"魚はいる"という前提から入る釣りなので、いかに活性の高い魚がいる場所や層を見極め、どのように口を使わせるかのゲームと言って良いかと思います。
ルアー選択、アクション、誘い方、トレースの仕方、システムの組み方、時合、回遊コースの読み、地形を計算に入れた場所選択…トップウォーター以外、湖のトラウトフィッシングの縮図があるような気がしました。
管理釣り場やショア・ボートからのキャスティングゲームをやっているからこそ分かる部分もあるのですが、逆にトローリングをやっているからこそ分かる部分も多そうです。
例えば、水温が上がってくると魚はこういう場所にいるのか、ここは魚影が濃いんだな、こういう地形になっているんだな、この時期の時合はこのくらいの時間帯なのか、魚探に映った魚が釣れるわけではないんだな、などなど。
今年はこれから、もう少しトローリングの経験を積んでみたいと思っています。