小さいレイクトラウトに若干翻弄された感がある、2018年4月4日の個人的中禅寺湖開幕から約1週間。毎年恒例となった、コタンさんをベースキャンプとした、N@O氏との中禅寺湖合宿がスタートしました。
今年はSNSで繋がっている方とのお約束はありませんでしたが、道中やはり、中禅寺湖フリークたちとの出会いがありました。
いつもは1日の中でゲームを組み立てていきますが、今回は3日間を使って、段々と追い詰めていきます。テーマは"脱・チビレイク"です。
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先週とあまり変わらない印象の初日(4/11)
初日の風は南西予報。適度な風で、先週よりも条件は良さそうです。今回は山側をチェックしてみる予定でしたが、いつものように重役出勤に。理由はもちろんこれ。
今回も素直なしょうゆ味ではなく、こってりしょうゆをいただきました。佐野ラーメンを食べると、来たなという感じがします。
平日ですが山側へエントリーしている方は多く、空いているところから打っていってみます。まずはスペアとして持ってきていたフェンウィックのロッドにミノーをセットし、ドラグチェックしようとロッドを曲げてみると、2ピースの継ぎ目付近でまさかの破損。だいぶ心が折られます。
気を取り直して別のロッドでミノーを打っていきますが、反応なし。ルアーを変えながらランガンして打ちまくっていきますが、やはり反応なし。
時折見える小さいヒメマスのようなライズに合わせ、ロデオクラフト・M.T.レイクス57・9gまで入れていきますが、反応してくれません。
ヒントが得られないまま、昼食も考えて戻りながら打っていくことにします。
動きの違いで1本目を引き出す
時刻は午前10時半過ぎ。いよいよ昼前のゲームも大詰めになってきました。なんとか1本キャッチしておきたく、最大限に集中します。
戻り際、空いていた砥沢岬周辺。時間を考え、迷わずIN。ルアーはロデオクラフト・M.T.レイクス、シーレーベル・プロビアと順に試していきますが、反応はまったくありません。
魚はいるはずなので目先を変えるべく、チョイスしたのはダイワ・チヌーク・17g。ルアーの動きの質を変えて攻めてみます。何投かし、もうすぐピックアップかなと思っていると、前触れなくズドンッ!
レイクトラウト52cm。やっと、レイクトラウトらしいサイズが出てくれました。色が濃い目の、雰囲気がある個体です。
目先を変えて引き出したこの1本に対する攻め方、考え方が、のちの大きなヒントとなりました。
浅井さんで昼食
いまいちパッとしない山側を見切り、午後は先週に引き続き、国道側をチェックしてみることにします。
その前に、旅の恒例のひとつ、浅井さんのトンカツで癒されます。
今回はヒレカツ定食をいただきました。肉厚なのに驚くほどやわらかく、油もしつこくないので量があっても食べられてしまいます。もちろん、胸焼けなど一切しません。
昼食後は疲労もあり、爆睡。夕方のチャンスに期待します。
まとめ打ちも"あのサイズ"
17時前。夕方のワンチャンスに期待し、ミドルレンジとディープレンジが絡む丸山周辺にエントリーします。
天候は午前中と打って変わり、まさかの暴風雨に。風は変わらず南西風で聞いてないよという感じですが、風の強さはまだ許容範囲なので、気合いを入れて追加を狙っていきます。
変化のある肩を探して誘っていきますが、素直には反応が出ません。ここで1本目の考え方を参考に、ルアーをマルシン漁具・GTO・21gに変更。動きの質を変えて探っていきます。
肩のディープ寄りに投げて、着底。緩い1ピッチ、素早い2ピッチと気分でアクションを織り交ぜて誘っていると、ゴゴンッ!
レイクトラウト35cm。"あのサイズ"ですが、反応が返ってきました。17時35分頃のヒットです。
このサイズが出たならもう1本来るかな~と欲を出し、同じように攻めていると、やはりゴゴンッ!
レイクトラウト35cm。やはり、"あのサイズ"が溜まっています。17時45分頃のヒットでした。その後は反応なく、初日は3本で納竿します。
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ホンマス・ヒメマス調査も不発(4/12)
釣行2日目。この日は朝からヒメマス・ホンマスを狙うべく、山側をハイキングしていきます。
山側は相変わらず盛況で、薄暗い中、空いているところにIN。ルアーはロデオクラフト・M.T.レイクス77・15gを中心に、中層を刻んで誘っていきます。
表層付近、中層、下層と打ちまくりますが、まったく反応がありません。ボトムを狙っているN@O氏も反応なく、また周りのフライマンも当たっていないようなので、思い切って2時間ほどで撤収。
途中、先日の再現を期待して砥沢岬周辺も軽くチェックしますが、反応なし。ここで、冷静に状況を考えてみることにします。
レンジを変えてみる
ここまでディープを中心にやっていてどうもしっくり来ないし、コタンのマスターやその他情報を総合してみても、狙いが外れているのは明確。思い切って狙うレンジと場所を変えてみよう―。
狙うレンジを極端に上げてみるべく、午前7時頃に移動を決行。すぐに、水深3mほどを狙っていたN@O氏にズドンッ!
レイクトラウト57cm。入ってすぐに結果が返ってきました。しかも、ヒットしたのは探していた"まともなサイズ"です。
撮影していると、"おめでとうございます"との声が。顔を上げると、どこかで見たことがあるとピンと来ました。蜂さん(@8bouzu)です。いつもtwitterでお世話になっています。
色々と情報・知識をいただき、またひとつ、中禅寺湖の釣りの深さを知りました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします!
その後もレンジを微妙に変えながら粘っていくと、午前10時半過ぎ、ついに私にもググォンッ!
レイクトラウト45cm。サイズは少し寂しいですが、おこぼれをいただくことができました。ルアーは前日に続き、ダイワ・チヌーク・17gです。
再度、朝と同じコースへ
昼食と昼寝後、夕方はどこに入るか悩みましたが、朝と同じコースを再度チェックしてみることにします。
魚はストックされているはずですが、口を使わない中で、どうすれば食ってくれるのか。午前中の釣果をヒントに攻めていきます。
しかし、最後は南西の風吹く砥沢岬周辺で、何事もなく納竿。2日目は1本ずつと、なかなかに厳しい結果となりました。
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浅い水深狙いに絞る(4/13)
前日夜から吹き付ける強い北西風は、朝になっても弱まりません。とりあえず発券し、準備をしていると、釣りができるほどにはやんできました。
前日までの状況から、最終日は狙い所を浅いレンジに絞ることにします。一か八かの勝負です。
ラインローラーやガイドが適度に凍結する冷え込みに、吹き付ける北西風。気合いを入れて、いざ実釣です。
リズムが出始める
辺りが明るくなり始めた、午前5時過ぎ。水深5m~8m前後をスローな1ピッチジャークで攻めていると、気持ち良くゴゴンッ!
レイクトラウト58cm。最初からなかなか良い感じの魚が掛かってくれます。ルアーはマルシン漁具・GTO・21gです。
続いて10分後。1ピッチジャークのピックアップ直前でググォンッ!
レイクトラウト50cm。ベイトをきちんと食べていそうな、コンディションが良い個体でした。
少し間が空いて、午前6時50分頃。またしても1ピッチジャークでゴゴンッ!
レイクトラウト50cm。良い感じで50cmオーバーだけが加算されていきます。
エクスタシーを感じた一撃
朝食後の午前11時過ぎ。午前中最後のチャンスタイムに、最大限の集中です。
ルアーをシマノ・コルトスナイパーTG・ベルサーテにチェンジし、1投目。少し大げさなダブルフリップからバイブレーションフォールに入り、バイトに備えて構えます。
"さあ来い、来い…!"
1.5秒ほど経ったでしょうか。絵に描いたようにグッ…ゴゴンッ!
レイクトラウト57cm。ルアーチェンジ後の最初のフリップで一撃です。投げ続けていればこんなこともありますが、何度体験してもエクスタシーですね。
ディスタンスを考えたルアーチェンジでしたが、すぐに答えが返ってきて良かったです。
スイッチを入れて引き出した一撃
昼食はコタンさんの裏メニュー?である、チキンソテーを堪能。
ポークソテーとは、また違った美味しさです。ぜひお試しください。
昼寝後は、16時過ぎから釣りを再開。夕方のワンチャンスに集中し、少し移動しながら打っていきます。
気持ち深めを攻めてみますが、反応なし。時間的にも入ってくるかなとシャロー狙いにチェンジした、17時20分頃。
ミスキャストでルアーを回収中、水面を滑らせていると、真横で尾ビレを出してボイルするレイクトラウトを発見!強風で白波が立っていたので見間違いなのかもしれませんが、私にはそう見えました。
これはスイッチが入ったと瞬時に判断し、チョイ投げからタダ巻きを試しますが不発。湖面が荒れているのでハイアピールが必要だとさらに判断し、1ピッチジャークで再度トライ。するとボイルがあった少し先で、狙い通りにズドンッ!
レイクトラウト51cm。サイズダウンしてしまいましたが、図らずもスイッチを入れてから狩るという、管理釣り場のような釣り方で獲れてしまいました。
長さはアレですが、この日2度目のエクスタシー。満足して納竿です。結局3日目は5本のレイクトラウトに遊んでもらい、すべてが50cm以上という結果になりました。
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段々と追い詰めた3日間…振り返り
今シーズンは魚が小さいと言われていた中で、自身も子レイクに遊ばれていましたが、3日間かけて段々と追い詰めていった…そんな内容でした。
もちろん、ビッグワンを獲るためにはほかのメソッドが必要だと思いますが、こういった魚の顔を見るためのゲームも面白いものです。
ファーストブレイクがキー?
レイクトラウトはディープレンジの攻めが基本と頭に染みついてしまっていますが、フライの方はそこまで沈めていなくても良型を釣っています。
ということは、良い魚を獲りたければセカンドブレイクではなく、ファーストブレイクが、いまは狙い目ということになると思います。
このレンジは根掛かりが多いため、どんなルアーを使ってどのように攻めるかが、勝敗を分けるのかもしれません。難しいです。私も創意工夫中です。
フライは釣れていますので
— 蜂坊主 (@8bouzu) 2018年4月12日
ルアーの方は、深場をやり過ぎなんです‼️
フライはファーストブレイクの浅い所で釣れています。
話し相手 激しく同意していました。
昨年から沖目はチビが多く
ファーストブレイクで大きいのが釣れる傾向が有りました。
フライの方が昨日釣られた72cmレイクもブレイクです
○○でしか獲れない魚がいる?
釣り人なら一度は聞いたことのあるこのフレーズですが、この3日間もこのフレーズにかすった展開になりました。
ルアーにはそれぞれ特長がありますし、動きの質、色々な速さ、アピール度、波動、などなど様々な要素が絡み合っていますので、○○でしか獲れない状況になりうる場合もありますし、違う視点から攻めると○○以外でも獲れるケースもあり得ます。
とてもこそばゆい感じなのですが、ミドルレンジから浅いレンジを攻めるとき、そして密度の薄い回遊個体を寄せて釣るとき、風が強いとき、何をどうやって使っていくのかは、今回色々なルアーを使ってみて勉強になった部分がある気がします。
現地でお会いした方々、ありがとうございました
今回は半分お忍び釣行的な感じだったのですが、現地で素敵な出会いがありました。
気さくに声を掛けていただいた蜂さん(@8bouzu)、2シーズンぶりの再会、そしていつの間にか温泉でご一緒していたショータさん(@konno_shota)、その他メーカーの方々、皆様ありがとうございました。
温かさを感じ、輪が広がっていくことに感謝の気持ちでいっぱいです。今後ともよろしくお願いします。
今回お世話になった宿はこちら
コタンさんでは、宿泊しながら、中禅寺湖の釣りを満喫することができます。ディナーや朝食も和食・洋食と選ぶことができ、とても美味しいのでおすすめですよ。私も毎年利用させていただいています。