ホンマス狙いのキャスティングゲームで、見事撃沈した2018年5月10日の中禅寺湖釣行から、約1ヶ月。
連続ボーズに終止符を打つべく、作戦を色々練っていたのですが、まさかの高熱ダウン。さらに、体力回復に時間がかかってしまいました。
1ヶ月も経てば季節はあれよあれよと進行し、気付けばそう、エキサイティングなセミの季節になっていました。さらに水温的にも、ホンマストローリングのエンジンが掛かってくる頃でもあります。
トローリングでホンマス狙いからの、合間でキャスティングによるブラウントラウト狙い―。欲張りと言われても良い...1ヶ月分の悶々とした気持ちを晴らすべく、殺気に満ちた5戦目がスタートです。
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ホンマスって何ですか?
午前4時、出船。シルバーランナーをサーチすべく、速いテンポで要所を流していきます。
船速は4km/h~4.2km/h、レッドコアは70ヤードまで探りながら調整していきます。ルアーも左右でタイプを変えて、バイトの出方を見ながら流していきます。
出船後に山側からチェックしていきますが、魚自体がほぼ、いません。こんなはずでは...。ホンマス出現ポイントをチェックし、岸釣りのアングラーがいない場所は寄ってみますが、やはり、魚がいません。
国道側のホンマス出現ポイントもチェックしますが、やはり、いません。ここでも岸釣りのアングラーの間を見つけて少し寄ってみると、時折バイトが出ます。しかしホンマスの出方ではなく、おそらく小さいレイクトラウトです。
あちこちホンマスを探して回りますが、なかなか見つけられません。"ホンマスって何ですか?そんな魚いるんですね、へー"と言いたくなるような、見事な撃沈です。
悩みに悩み、唸り疲れた午前9時半過ぎ、トップウォーターのキャスティングゲームに移行することにします。
今シーズンも水面炸裂!食い気に満ちたワイルド・ブラウントラウト
それまで静かだった湖に南東系の微風が吹き始め、徐々に良い感じになってきました。梅雨入りしたにもかかわらず、容赦なく照り付ける太陽が、少し気がかりではあります。
まずは松ヶ崎からチェック開始。ボートも岸釣りも多くエントリーしていて、季節を感じさせます。岸のフライマンがまさにファイト中で、こちらも気合いが入ります。
合間を見つけてキャストをしてみますが、乗らない出方のバイトが1回あったのみ。ルアーを見に来る個体もおらず、相当叩かれているようです。
見切りを付け、次のストレッチへ。ここも散々叩かれたのか、見に来る個体がいません。ひと流しして雰囲気ゼロだったため、ここも早々に見切ります。
さらに次のストレッチ。ここは南東風が良い感じで絡んだエリアです。風の入り方と強さ、浮遊物の流れ方、地形、木の生え方、障害物...。いかにも雰囲気があります。
風を計算しながらゆっくり近付き、ピンのエリアを狙ってキャスト。シェイク&ポーズ...グァバーンッ!
勢いのある横食いであることはすぐに確認できたのですが、巻きアワセに移行する以前に手元にグッと重みを感じるナイスバイト。一気に持って行く、フッキングが確実な出方に安心し、アッパーフッキングからファイト開始!
フックがバーブレスなので、管釣りのようにドラグを出しながらジージー巻き。最後の突っ込みをいなしてネットイン!
ブラウントラウト55cm。今年もなんとか、セミのサカナに出会うことができました。
セミで出てるなあと指をくわえてSNSを見ていましたが、なんとか私もおこぼれをいただくことができました。
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もう1本出るかなと欲を出し、同じストレッチ、同じピンのエリアを再度流してみます。シェイク&ポーズ...グァバーン!
今度は同船者のセミが、勢いよく水面から消えました。フッキング直後に、銀色の魚体がジャンプ!
レインボートラウト51cm。体高がある個体で、グッドファイトを見せてくれました。これもバイトの直後に手元にグッと重みを感じる、食い気に走ったナイスバイトだったようです。
尾ビレの付け根付近には銀色の筋が入っており、稚魚放流の個体と思われます。
バイトの瞬間、なぜか私は自分のルアーではなく同船者のセミの動きを見ていたのですが、横食いで豪快な出方でした。
このスポットは、2流しで2キャッチ。なかなか良い感じです。
続いて、次のストレッチへ移動。ここも南東風が良い感じで絡み、浮遊物の流れ方も雰囲気があります。
キャストして誘ってみると、見に来ますが食いません。このピンのエリアはやる気のある奴がいるな...と思いながらキャストコースを変え、オーバーハング絡みの水面へキャスト。シェイク&ポーズ...グァバーン!
ブラウントラウト51cm。少しフッキングのタイミングが速かったので焦りましたが、なんとかキャッチできました。下からの食い上げ系バイトは、アワセのタイミングが非常に難しいですね。
その後も同じような場所を打って行きますが、反応がピタリと出なくなります。周りの生命感も極端に無くなったため、時合終了と判断。お昼までトローリングで流しながら戻ります。
ついにホンマスを仕留める
何の反応も無く帰港し、昼食と仮眠後の15時半頃、午後の部を開始。意地でもホンマスを獲りたく、トローリング勝負です。
まずは国道側を西六番からいつもの速度で曳いてみますが、午前中と違い、ホンマスのような魚影もポツポツ映るようになってきました。
棚を合わせてもバイトが出ず、岸釣りのアングラーがいない場所で岸に寄ってみると、同じ棚設定で40cmほどのレイクトラウトがヒット。
"沖では食わないが寄ると食う...じゃあ沖のこれはやっぱり、口を使わないホンマス...?"
ここは状況を見ながらエリアを絞り、時合が来るのを待つしかありません。これまで流した感じで、有望そうなエリアを2つに絞り、そのうちの1つで心中することにします。
レッドコアは35ヤードと45ヤード。船速は3km/h~3.2km/h。岸際にあまり期待が持てず、沖目勝負です。
たまに魚探に映るホンマスらしき魚影を確認しながら棚を調整し、ひたすら同じエリアを航行。バイトも出ないので合っているのか間違っているのか、そもそも時合が来るのか、色々よく分かりませんが、とにかく流し続けます。
時刻は18時過ぎ。船速を少し落として沖目を航行中、35ヤードのレッドコアが前触れなくジーッと入り、ついに待望のバイト!
ロッドを手に取りリーリングを開始すると、首を振るファイト。しかも、ジャンプしません。
"これは絶対、マチガイナイ!"
ウキウキしながら寄せてきて、慎重にネットイン!
ホンマス44cm。まさにワンチャンス。ありがたい1本です。
体高があり、コンディションも良好です。このシルバーランナーにずっと会いたかったので、本当に嬉しいです。
その後は19時まで粘りましたがバイトが出ず、納竿。ギリギリの勝負過ぎて、最後まで唸ってしまいました。
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ホンマストローリングは渋い...振り返り
そろそろ季節的に良いかなと思っていたホンマスですが、予想以上に渋くて悶絶してしまいました。
午前中のホンマストローリングはノーフィッシュだったので、セミで獲れていなければ精神的に相当きつかったと思います。
結果的には欲張って救われた、という形になるでしょうか。
セミは好調
季節モノであるセミでのブラウントラウト狙いですが、反応は良いようです。同日に釣行されていたSNSのフォロワーさんたちも、セミでブラウントラウトをキャッチされていました。
今日は初めて蝉ルアーで釣れた!!大遅刻してしまったけどこの時期は希望を捨てずに頑張れる(笑) #huercojp #xt511_s #中禅寺湖 #ブラウントラウト #美蝉 pic.twitter.com/r1VMy9opXV
— RMSショータ@6/9仙台ストライク (@konno_shota) 2018年6月7日
嘘ついた。今日、中禅寺湖行ってしもうた。
— ちーかまん (@marumon07) 2018年6月7日
休暇最高!
セミス・ブラウン♂51cm pic.twitter.com/q2oddCxr9k
ワカサギやマスの稚魚などベイトは岸際にいるはずですが、ここまでセミへの反応が良いというのも何だか不思議な感じがしています。
また稚魚放流から育ったニジマスはコンディション良好で、昨シーズンよりもサイズが大きく、釣り味も良いので楽しめます。ブラウントラウトが出ない時は、ニジマスを狙ってみるのも面白いと思います。
毎シーズン楽しみにしているセミのトップウォーターゲーム。今シーズンも体験できて本当に良かったです。
ホンマストロ不調の原因はいまいち不明
ホンマスが渋い決定的な原因はいまいち不明なのですが、透明度が低く、流れない湖水状況が影響しているのではないかと、個人的には思います。
魚はいるはずですから、今後の低気圧や台風の通過などで、強制的に放水されるような状況になることを願うばかりです。