2014年シーズンの中禅寺湖西側特別解禁から1週間。
いよいよ、湖に生命感溢れる季節がやってきました。
まだタイミングとしては早いと言われていましたが、先週西側を見た感じだと、そろそろセミでも出そうな雰囲気。
頭の中は、2013年6月にシケイダーでブラウントラウトを引き出した良いイメージしかありません。
サーフェスゲームを軸にして、ブラウントラウトをメインに狙っていきます。
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まずはミノーイング
午前4時、出船。
セミが動き出しそうな時間になるまでは、ミノーイングをメインに攻めてみます。
例のごとく、ufmウエダの初代グリグリナナハンに、今日はウッドベイト13cm・ワカサギをセット。
美味しそうなリアル系で行ってみます。
歌ヶ浜の遊覧船桟橋を過ぎ、岩盤帯に入ったところでグリグリメソッドに最初のチェイス。
40cmほどのブラウントラウトです。
リズムを変えますが、食い切りません。
なかなかスレていますね。
少し進んで、チェイスがあった場所へフォローのため、角度を変えてキャスト。
今度はグリグリではなくジャークにアクションチェンジし、スピーディーに誘ってみます。
ほどなくヒット。40cmジャストのお子様レイクトラウトでした。
その後も進みながら打っていきますが、チェイスしてくるのは小さめのレイクトラウトばかり。
なかなか難しいですね。
追いかけても、応えてくれるのは…
本栂から八丁出島に抜け、引き続き叩いていきますが、反応はありません。
八丁出島西側に回ってふと沖を見ると、何やら移動するモジリとライズを発見!
これはホンマスでは…?大チャンス到来です。
距離を取り、あらかじめスプーニング用にセットしておいたロデオクラフト・M.T.レイクス67・16gを、群れの進行方向先に目がけ遠投。
キャストがバッチリ決まり、ステディリトリーブしていると、絵に描いたようにズッドーン!
"よっしゃ、掛けたぜホンマス…!"
しかし、ファイトが意外におとなしいです。
"…あれ?小さいヒメマスかな…?"
いや、ヒメマスはもう少し暴れるはずですが…。
そのかわいい顔は、もしや…?
昨年の生き残り、47cmのサービスフィッシュでした。
中禅寺湖では本来、トラウトが釣れればとても嬉しいはずなのですが、この脱力感は何でしょうか。
今日は追いかけても追いかけても、本命以外が応えてくれる日です。
やっと本命のブラウントラウト
山側を打ち進み、上野周辺へ。そろそろ本命が1本欲しいところです。
さすがにこの辺はミノーイング激戦区だけあって、先行者がチラホラ。
朝から叩かれまくっているようです。
私は引き続きミノーイングで上を、親父はキャスティングジグで下を探っていきます。
果たして、どちらが先に出るか。
岬のテーブル付近、水深13mのボートポジション。
ボトムから中層を狙っていた親父に、本命のブラウントラウトがヒット!
47cm。中禅寺湖らしい、綺麗なブラウントラウトです。
やはりプレッシャーが掛かっている中では、手堅く行くなら下狙いでしょうか。
それでも上にこだわる
水面を見ていると、フワフワ浮いている生き物が目に付きます。
まずはモンカゲロウ。
水温12度~13度であれば、出ますね。
そして春ゼミ。
色は個体によって異なるようですが、所々落ちています。
聞くところによると、それぞれ出始め・落ち始めのようですが、ベイトが少ないシーズンだからこそ早めに反応する個体もいるはずです。
午前8時半過ぎ、ミノーからシケイダーにタックルチェンジ。
メインイベントの、トップウォーターゲームをトライしてみます。
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水面炸裂!60cmオーバーのビッグ・ブラウントラウト
ミノーイング船を避け、大日ワンドへ。
少し東風が強くなってきました。
風に負けないウェイトが欲しかったことと、セミが出始めなので多少シルエットが大きくても出るだろうという勝手な予想で、ティムコのシケイダーマグナムをセット。
このルアーは45mmと大きめなせいか、2013年に使用してスッポ抜けまくったルアーです。
今回はシングルフックではなく、バーブレスのトリプルフックを2個セットしてトライしてみます。
東風でゴミが吹き溜められた、松ヶ崎。
オーバーハング、岩場、吹き溜まりと3要素揃ったピンスポットへ、シケイダーをねじ込みます。
5シェイクして、ポーズ。出ません。
再び5シェイクして、ポーズ。
"グォヴォッ!"
"…出た!"
まるで吸い込まれるような、豪快なバイト!
大きいシケイダーが水面から無くなったことは、容易にわかりました。
すかさずアッパーフッキングで、ファイト開始!
最初のヘッドシェイクをいなすと、今度はラン。
琥珀色の魚体は、間違いなく本命のブラウントラウト。そして、予想外にデカい。
走りをいなすと口を開けますが、シケイダーがよく見えません。バッコリ食ってしまったようです。
リーダーはナイロンの7lb。ブレイクが心配です。
ヒヤヒヤしながらいなしますが、幸いにもヘッドシェイクよりはラン中心のファイト。
ボートの下に突っ込みます。
しばらく耐え、弱ったところで慎重にネットイン!
63cm。ピンスポットを狙ってトップウォーターで仕留めた、価値ある1本です。
予想以上にバッコリ食ってくれました。
ナイロンリーダーも、本当によく持ってくれました。
少しずれていますが、メジャー付きの証拠写真を…。
こう見ると若干スマートですが、長さがあるので良しとします。
シケイダーへのアタックは続く
味を占めてしまったので、引き続きシケイダーで攻めていきます。
同じ松ヶ崎周辺。
レイダウン、岩場、吹き溜まりと3要素揃った場所へ、シケイダーをキャスト。
5シェイク、ポーズ。
…バシャッ!
しかし合いません。
サイズも若干小さめのようです。
再び、今度はレイダウン寄りにキャスト。
5シェイク、ポーズ。
…ゴボッ!
これも合いません。
やはり少し小さめの個体がつついているようです。
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レイクトラウトも狙ってみる
山側でのトップウォーターへの反応が薄れてきたところで、昼食前にレイクトラウトを狙ってみます。
場所を大きく国道側へ移し、大尻。
水温は11.8度と、やはり国道側の方が山側よりも低めです。
私はロデオクラフト・M.T.レイクス67・16g、親父は引き続きキャスティングジグです。
どのレンジで、どのような動きに口を使うか探っていきます。
ほどなく、キャスティングジグにレイクトラウトがヒット。
47cm。少しスリムですが、綺麗なレイクトラウトです。
水深7mの、ボトム付近で食ってきたようです。
しばし粘ってみますが、なぜかその後が続かず。
結局午前の部は、計5本で終了です。
午後はド沈黙
気合い満々の午後は、国道側からスタート。
大崎~13番まで、東風に乗りながら、立ち込みのアングラーを避けて攻めていきます。
ミノー、シケイダー、スプーンとあれこれ繰り出していきますが、全く反応がありません。
岸ヶ淵でも3要素揃った場所を見つけ、シケイダーを入れてみますが沈黙。
大きく山側に移動し、午前中同様めぼしい場所を打っていきますが、フラッと見に来るのみでバイトには結び付けられず。
結局、午後はノーフィッシュに終わってしまいました。
水面が熱い季節到来…振り返り
今日のような季節感のある釣りができるのは、中禅寺湖ならでは。
キャスティングシーズンのラストスパートは、表層でのブラウントラウト狙いが熱いですね。
シケイダーで釣れたこのビッグブラウントラウトは、トップウォーターで釣ることができたネイティブトラウトの最長記録となりました。めでたく「メモリアルフィッシュまとめ」に追加することができました。
ホンマスの稚魚放流あり
6月初旬に、ホンマスの稚魚を放流したようです。
現在は国道側から歌ヶ浜にかけて、岸際をゆっくり回遊しているようです。
これを狙ってトラウトも差してくるようですが、彼らも自分のキャパを越える量を捕食することはできません。
このような時期は、場所によっては午前中勝負なのかもしれませんね。
ターンオーバー真っ盛り
湖面にゴミが沢山浮遊していたので、もしやと思いましたが、やはりその通りだったようです。
ターンオーバーが落ち着くと、また少し状況が変わりますね。
特にトローリングは、ゴミを気にせず曳きやすくなるのではないでしょうか。
昨日まで凄かったんですよ
釣り場でよく聞く言葉ですが、前日までセミがうるさいくらい鳴いていたようです。
この日は関東地方も梅雨入りし、前日比で気温もかなり下がったせいか、鳴き声はほぼ聞こえませんでした。
大合唱は釣り人も気分が盛り上がりますし、久々に聞きたいですね。
シケイダーのジレンマ
シルエットはそのままで、もう少しウェイトがあればなと、シケイダーを投げていていつも思うのです。
特に追い風でショア目がけて打っていると、風が山に当たって逆風になるケースが多々あります。
なかなか飛んで行かないので、どうしてもディスタンスが短くなってしまうわけです。
同じことは、ミノーにも言えるのかもしれませんね。
タックルや技術でカバーできるのか…解決策を模索したいと思います。
余談:63cmブラウントラウトの裏話
帰港して写真を見てもらったところ、どうやらアフタースポーンの個体のようです。
産卵床を作るために尾ビレが傷付いたようで、不自然なジグザグになっています。体も全体的にスマートですよね。
今年も恐らくどこかの川に遡上するよ、とのことでしたので、頑張って子孫を繋いでいって欲しいですね。
彼女の子供が何年後かにヒット!なんてことになったら、何か感動ですよね。
お疲れ様です。
セミに出始めましたね。
特別解禁に向けてオリジナルセミを作ろうかと思ってましたが、手がつかなかったです。(泣)
梅雨入りしてから降りっぱなしなんで、釣りになるか不安です。
Posted by りょう / 2014年6月8日23:13