リアクションメインで組み立てた前回2014年6月下旬の中禅寺湖キャスティング釣行から1週間。
先週まででルアーキャスティングゲームに区切りを付け、予定通りレイクトローリングをスタート。
今年はヒメマスとホンマスが壊滅的と聞いていましたが、実際どうなんだということで実釣です。
トローリングは46cmのホンマスを獲った2013年9月の中禅寺湖釣行が最後でした。約9ヶ月ぶりの釣行です。
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まずはホンマスサーチ
午前5時過ぎ、出船。
いろは坂へ登る前に聞いた大谷川の川の音から、今日も放水は確定。国道側の筋から流していきます。
まずはフランス大使館前で、12m出しの前竿に50cmほどのブリブリレイクトラウトがヒット。
4cmほどの小さい角の貝貼りに食ってきました。本命ではありませんが、良い滑り出しです。
しかしその後、金波から金谷沖までトレースしてみますが、壊滅的に無反応。
ホンマスはどこに…。
山側沖合も無反応
そのまま湖を縦断して、松ヶ崎へ。
昨年まで大日ワンドは沸くようにヒメマスがいたのですが、今年はまったくいません。
当然、トローリング船もいません。
そのまま勇助和田~上野~造林小屋と来ますが、ここもレイクトラウトの反応のみ。
頼みのムジナ窪も駄目。
銀毛の生命感が全くありません。
迷走の午前中
それでもどこかにはいるでしょうと淡い期待を抱き、再び国道側へ。
ひょっとしてトレースする場所が合っていない?と考えて少し岸寄りを曳くと、またも50cmほどのレイクトラウト。今度はレッドコアで、5cmほどのオリジナル角に食ってきました。
前竿は朝1番のヒット以降、アタリが出ません。ルアーを変えても、レンジを変えても同じでした。
ひょっとしてアクション?場所?ヒットしない理由は何だろう…。
シルバーランナーを諦めるにも諦めきれず、無い引き出しをフル動員し、午前中はほぼサーチで費やしてしまいました。
吹っ切れてBTT
昼に情報交換をしてみると、常連さんは朝のうち早い段階でホンマスを諦めたとのこと。
この時期にベテランが不発、しかも諦めるということは、相当な壊滅具合です。
これで吹っ切れた我々は、BTTでレイクトラウト・ブラウントラウト狙いにスイッチすることに。
BTTとは"ボトム・トレース・タクティクス"の略で、わかりやすく言うとミノーを使ったボトムのズル曳きです。
BTTはまともにやったことが無いので、勝手がわかりません。
ORAミノーと真木ミノーをセットし、勉強を兼ねて午後の部スタートです。
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チビっ子レイクトラウト連発
60yd~90ydを基本にして、ファーストブレイクからセカンドブレイクまでの間を曳いていきます。
基本は一定速度なのですが、何となくルアーキャスティングの要素を取り入れて、蛇行気味でアクションを付けたり、船速チェンジで動きをいじってみたり…色々試してみます。
ファーストブレイクでジジーッ!と入り、ブラウントラウトかと期待しますが、上がってくるのはレイクトラウト。
30cm台メインで、時折40cm台が混じるという2014年4月のルアーキャスティング釣行のデジャブ。
続いてゆっくり目にジジーッ!と入り、今度こそブラウントラウトかと期待しますが、上がってきたのはサービスフィッシュ。
今シーズン2回目の脱力です。
サイズアップを狙ってセカンドブレイクに現れる個体も直撃してみますが、この日はことごとく無反応。
比較的シャローにいる、小さい個体のみが遊んでくれる日のようです。
遊ばれて納竿
なかなかサイズアップができず、ポツポツとチビっ子レイクトラウトを追加していき、気付けばタイムアップ。
結果的には、遊んでいるようで遊ばれてしまいました。
初めてBTTを真剣にやってみて、"こういうことか!"という部分や、"ここはもう少し要検証!"という部分が出てきました。
これでリップ付きミノーの中層曳きだと、また難しいだろうなあ、もっと勉強しないと全然引き出し増えないなあ…と、一気に色々な思いも出てきます。トローリングは深く、本当に難しいです。
こんな日もある…振り返り
実は午後、最後までブラウントラウトをメインに狙って曳いていたのですが、結局遊んでくれたのは30cm~40cmクラスのレイクトラウトでした。
この時期、こんなレンジにレイクトラウトがいるとは…何だか湖の状況が読めない印象です。
銀毛は今のところ壊滅的
まだトローリングは今シーズン1回目なのですが、キャスティング時の状況と併せて見てみると、ホンマス・ヒメマスは過去類を見ないほど壊滅的ですね。
その分、釣れればブリブリのグッドコンディションのようなのですが、ここまでヒメマスやホンマスがいない中禅寺湖は初めて体験します。
なぜ稚魚放流を例年通り行っているのに、ヒメマスやホンマスがいなくなってしまうのか。
色々話を聞いていますが、様々な事情が複雑に絡み合っているようですね。
ワカサギ接岸中
第何陣かわかりませんが、ワカサギがポロポロと接岸しています。
ブラウントラウトがブレイクに落ちたところを見ると、メインの捕食対象になるほど量が多いというわけではないのかもしれません。
シャローでガバガバ追い回す光景も、見られません。
ボートフライマンには最大限の注意を
この時期、ボートからフライを振っている方の周りは最大限注意してください。
レッドコアラインのような重く太いシンキングラインを、風に流して100mほど(!)も出し、リトリーブしているようです。
こうすることで普通ではフライで探れない水深20m前後までを探れるようになるようですが、そのような場所をトローリングで横切ったり、ルアーを沈めて誘っていると、クロスする危険性が高まります。
そのような重いラインは軽快に振れないのでキャストもチョイ投げのみになるようで、リトリーブ時間もかなり長いですし、よく見ていればわかると思います。
"この時期ボートフライマンがいたら、彼らのリトリーブ方向を絶対に通過しない。どうしても通過するなら、念のため半径100m以上離れて通過。"と覚えておくと良いかもしれません。
追記(2014年7月1日)
湖水が少し変化したようで、現在ホンマスがチラホラと上がっているようです。
絶対量は少ないので変化に左右されやすいと思いますが、この調子をできるだけキープしてもらいたいですね。