聖地・中禅寺湖の個人的2016年開幕合宿から2週間。
ワカサギ大量接岸効果で、岸際の釣りが盛り上がっているようです。
同時に盛り上がっているのは、中禅寺湖のシルバーランナー、ホンマス。
今年はショアからも50cmオーバーが4本以上上がっているようで、これはあやかりたいところです。
沖目の中層を探り、回遊魚を引き出したい…厳しいゲーム覚悟の第2戦です。
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東風突風にくじける
午前5時、出船。
相変わらず前情報を持たないので、何となく居そうなところに入って探ってみます。
まずは栂沖からサーチスタート。
レンジは直下から数mまでの間と予想し、マシンガンキャストを繰り返します。
しかし雨の中、時折吹き付けるような北東風に負け、調査を断念。
ある程度ボートを流しながら釣りができそうな、大尻で探っていくことにします。
ほのぼのサイズのレイクトラウトを確保
入って間もなく、水深6m前後のシャローエリアで、早くも同船者がヒット。
珍しくかなり走り、突っ込むナイスファイトを見せたのは、53.5cmのレイクトラウトでした。
ワカサギが沢山いるにも関わらず、少しスキニーです。
満足に捕食できていないのでしょうか。
その後も場所を変えて探っていきますが、なぜかバイトが出ません。
魚は沢山いるはずですが、やはり朝一番を外すと少し厳しくなってしまうのでしょうか。
スプーン、ディープダイバー、グリグリと入れていきますが、何をやってもノーバイト。
これは厳しい…ということで、気分転換にお昼とします。
やっぱりホンマスが欲しい
14時半くらいまで、レークオカジン店内でダベリング。
ホンマスのこと、トローリングのこと、角のこと、5月12日~5月14日まで行われる漁場調査のこと。
やっぱりホンマスの話をすると、そわそわしてしまいます。
雨は相変わらず降り続けていますが、東風は弱まってきた夕方。
夜になるにつれて最高気温となる予報を信じ、なんとか1本に賭けてみます。
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山側で最後の勝負
15時頃、午後の部スタート。まずは立木観音から順に流していきます。
本命ポイントはほぼ決まっていますが、どこで出るかわからないので、丁寧に打ってみます。
バスデイ・シュガーディープのトゥイッチングをメインに、時折ロデオクラフト・M.T.レイクス57・9gを入れていきます。
異常無しのまま到達した、ムジナ窪周辺。
予報通りの気温上昇に伴い、ユスリカもハッチ。辺りは小さいヒメマスのライズに覆われています。
まずは彼らのルアーへの反応を見るべく、ロデオクラフト・M.T.レイクス57・9gで調査開始。
表層早引きでチェイス&バイト。しかし魚が思ったよりも小さく、食い切れません。
ホンマスもこれに混じっているか近いところを泳いでいると予想し、細かくレンジを刻んでみます。
水面直下から3m前後までを、57・9gと67・13g、67・16gで調査していきます。
色々試しながら、57・9gを再度セット。カラーは信頼のパールレインボーです。
水深1mほどをトレースし、水深2m~3mに泳いでいそうなホンマスに食い上げてもらうイメージです。
岸方向に向かってフルキャストし、カウント6から5-5-5。
2セット目のスライド中3秒半くらいに、コツコツッと待望のバイト。すぐに3巻きして持ち上げ、再度スライドを掛けると2秒でコツッ。
"頼むから、これで食ってね~…"
心の中で願いながら、さらに5巻きして持ち上げ、食わせのロングスライド…ゴゴンッ!
32cm。美しい銀色に、うっすら紫のパールカラーが乗ったシルバーランナー。
やっと本命のホンマスに出会えました。コンディションも良好です。
決して大きい魚ではありませんが、自ら誘い、イメージ通り中層から引き出した納得の1本。
トローリングとは、また違った想いと充実感で溢れました。
その後異常無く、終了
もう1本出したく、色々とキャストを続けてみますが反応無し。
最後は立木観音近辺で見つけたボイル周辺を打ってみますが、やはり反応無し。
回遊魚は狙おうとすると、やっぱり難しいですね。
気温も上がり、風も穏やか。
雰囲気的にはこれから良さそうな18時、納竿となりました。
ドMな釣りもたまには…振り返り
周りから見たら何やってんの?と思われるような攻めをしていたと思いますが、こういうドMな釣りもたまにはアリかなと思いました。
運良く魚の顔を見ることができましたが、危うくボーズのスリルがまた、堪りません。
大人しくトローリングすれば?と言われそうですが、そこは突っ込まないでください…。
ちなみに今回ホンマスに会わせてくれたM.T.レイクスの特長や使い方については、下記コラムで徹底解説しています。
こちらも是非チェックしてみてください。
M.T.レイクスをはじめとしたスライドスプーンについては、下記コラムで徹底解説しています。
岸際のミノーイングは絶好調
ワカサギが大量に接岸している関係で、魚がファーストブレイクの中層に張り付いています。
そのため、現在ミノーイングが大爆発中です。
この日も午前中だけで7本、1日を通じて10本以上という方が複数いました。
いずれも釣れればブラウントラウトとレイクトラウトがメインですが、これだけ出れば相当面白いでしょう。
今しかできない釣りの1つですし、かなりお勧めです。
インターミディエイトの経験値
今回の釣行は、水面直下~数mを回遊する魚を狙う経験値を上げたかったという目的がありました。
2週間前の2016年解禁合宿中は、運良く水面直下でヒメマスを獲ることができました。
時期的にキャスティングでヒカリモノが狙いやすいこのシーズンだからこそ、限られた釣行回数の中でもっともっとこの釣りを経験しておきたい…そんな意図でした。
ボトムを切ったところから表層付近までのインターミディエイト、いわゆる中層の釣りは、レンジの幅が広く、非常にテクニカルです。
それだけに、年間を通じて最も攻め甲斐のあるゾーンとも言えます。
自分の中では、今まで熱心にやってきたボトムの釣りから、次の釣りへの一歩と位置付けています。
これから何シーズンもかけて、なんとかマスターしていきたいと思っています。
実は色々ありました
レインウェアが寿命で雨が染みてきて、寒さに震えながら頑張っていたり、船外機のトラブルで途中1時間ほど救援を待っていたり、実は釣り以外で色々あった釣行でした。
ですが、そのせいで魚が釣れなかったと嘆くだけでは、単なる思考停止の言い訳で終わってしまいます。
毎回何かを掴んで帰りたいと思う心が、あの1本を引き寄せてくれてくれたのかなと思います。
いや、本当に良かった…。