早いもので、9月に入ったかと思ったら、もう"禁漁"の2文字がちらつきます。
台風の影響もあり、釣行できたのは17日。文字通り禁漁間近です。
2014年の同時期にレイクトローリングで釣行した際には、センシティブになった魚たちをバイトさせることができず、だいぶ苦労しました。
その経験を活かし、ホンマス狙いからの柄モノ狙いでゲームを組み立てていきます。
泣いても笑っても、最終戦スタートです。
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最終戦、スタート!
午前5時半前、出船。
雨が打ち付け、全体的に光量がかなり少ない状況です。
まずは大崎まで飛ばし、ホンマスサーチ。
レッドコアは50ヤード、60ヤードでスタートです。
船速2km/hから2.8km/hへのリフトアップで誘うと、50ヤードの方にいきなりレイクトラウトがヒット。
まずは、安定のほのぼのサイズを確保します。この誘い方だと、掛かるのはほぼレイクトラウトですね。
そのまま流し、12番近辺で今度は60ヤード出しのラインアラームが作動!
上がってきたのは46cmのブラウントラウトです。
ファイト中に別のブラウントラウトが近くで複数ボイルしていましたので、朝のうちはかなり上ずっていたようです。
さらに流すと、だるま沖でまたしても60ヤード出しのラインアラームが作動!
30cmそこそこのホンマスが掛かりますが、ネットイン直前で無念のフックアウト。
貴重な本命を逃してガックリですが、昨シーズンとは違い、全体的にはそこそこ良い反応です。
魚が大移動
岸ヶ淵まで行って折り返し、もう一度国道側を舐めてみます。
しかし、先ほどはそこそこいた魚たちが、ほぼいなくなってしまいました。
これはどこかに大移動したな、ということで、捜索範囲を広げて山側サーチ。
フランス、レークオカジン前、本栂。途中スキップして上野、大日岬、松ヶ崎。
ホンマスの影は無く、たまに出るバイトはレイクトラウトです。
国道側に戻り、捜索範囲を少し沖目にずらすと、そこそこの反応が戻っています。
既にホンマスの望みは薄くなっていますが、悪天候が追い風になってくれることを期待して、再度トロール開始です。
ベイトのレンジにレッドコアを合わせる
水深15m~20mの底ベタにはレイクトラウトの反応がそこそこ出ていますが、ホンマスの可能性を排除したくない思いがあり、この魚は狙わず中層をトレースします。
レッドコアは70ヤードを基準に、ヒットが無ければ60ヤード~75ヤードまで細かく調整していきます。
全く魚探に反応が無いトレースレンジでも、この方法でレイクトラウトとブラウントラウトはヒットし続けます。
船上でフックを外すと、必ず吐き出すのがワカサギ。
釣る魚釣る魚、ほぼ100%ワカサギを吐き出します。
ということはベイトがこのレンジを泳いでいるということで、そこにうまくレッドコアを直撃できているということになります。
魚探に魚が映らないのにヒットするということは、定位せずベイトを活発に追って移動しているからです。
デカホンマスも、必ずこのベイトを狙って差してきているはず...信じて曳き倒していきます。
やっぱりレイクトラウト
淡い期待を抱きつつ流していきますが、ヒットするのはほのぼのサイズのレイクトラウトと、小さいブラウントラウト。
まさに"猛攻"という表現がぴったりです。
75ヤード出しでロッドが入るものの乗り切らず、すぐに5ヤード巻き取って70ヤードにセット...ドンッ!
まるでキャスティングゲームのような誘い方で、嘘のようにヒットします。
時合らしい時合があまり無く、ダラダラと反応が出続けるのは、天候が大いに影響していそうです。
魚の反応を楽しみながら大尻方面に向かって流し、西六番沖。
70ヤード出しのロッドがいきなりグイーンと入り、ラインアラームが作動!これはそこそこサイズが良さそうです。
意外に重厚なヘッドシェイク。
なかなかの抵抗だったので70cm台かなと思っていると、その通り73cmのレイクトラウトでした。
この時、前竿にもダブルヒットしていましたので、計測後そちらも回収。
ほのぼのサイズでしたが、2本ともやはりワカサギを吐きました。
このベイトを追って、トレースレンジにホンマスも間違い無く入ってきているはずなのですが、ホンマスがルアーを見つける前に、数が多いレイクトラウトの方が先に食ってきてしまうのですね。
台風のような天候で納竿
昼食後の14時頃、午前中と同じように国道側をトレースしていきます。
午前中と変わらず、レイクトラウトとブラウントラウトの反応は上々。
サイズは全く上がりませんが、レイクトラウトとブラウントラウトは、トータル19本。
あと1本で前回8月下旬の中禅寺湖トローリングゲームと同様、20本到達だったのですが、あまりの悪天候ぶりに釣りを断念。
まるで台風のような東風強風を受けながら、17時前に納竿しました。
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結局2015年はデカホンマスを獲れず...振り返り
最後まで未練たらしくホンマスを追い掛けてしまいましたが、見事に撃沈でした。
少しくらい、混じっても良かったと思いますが...ホンマスの密度がそれだけ、薄いということでしょうか。
2015年はベイトパターンの年
2015年は総じて、ワカサギ大量発生のベイトパターンだったように思います。
2014年の同時期にレイクトローリングで釣行した際には、いわゆる例年の中禅寺湖パターンだったようで、魚も非常にセンシティブでした。
経験が全く無かったので、バイトを出すのも一苦労でした。
対して2015年は、ベイトさえ意識できればシーズン後期でも比較的イージーに口を使ってくれました。
サイズと魚種はさておき、数を出そうと思えば本当に稼げたシーズンでした。
キャスティングに関しても、5月のキャスティングシーズンなどは、ボートから攻めるより岸から静かに投げていた方が釣れたのではないでしょうか。
ボートからキャスティングをしていて、いつもなら反応が出るレンジで反応が出ない...そんな感覚があったのは、魚がベイトを追って岸際に寄っていたからではないかと思います。
セミのシーズンは短め?
ベイトパターン大盛況の影で、セミのシーズンは少し短かったように思えます。
なんとか6月のボートキャスティング特別解禁でシケイダーへのアタックを体験できましたが、あれが無ければシケイダー・ボーズでした。
魚もセミを食べるよりベイトを食べた方が栄養価的に良いと思いますので、上に意識が向きづらかったというのもありそうですね。
来シーズンはどれだけの期間、セミを意識してくれるのか...今から気になってしまいます。
あのエキサイティングな瞬間を、できるだけ長い期間味わえれば良いのですが...。
真剣トローリング3シーズン目の総括
昨シーズンに比べ、だいぶ分かった点がありますし、課題も沢山出ました。
本当に、キャスティングゲームと相通ずる部分が多くて面白いです。
備忘録的に書いておくと、こんな感じです。
- レッドコアラインをCabela'sからSufixに変え、船速に対するトレースレンジを再度探る作業が発生。来シーズン要検証。
- 柄モノバイト誘発テクニックの有効性検証と腕磨き。
- 角の種類増加/自前生産。
- 各要素の見切り/判断をもっとスピーディーに。
限られた釣行回数の中で結果を求めようとすると、色々同時にやっていかないと駄目ですね。
全くもって"優雅な釣り"とは、ほど遠いです。
来シーズンのお魚予想
独断と偏見で、来シーズンのお魚予想をしてみます。期待値多めです。
- レイクトラウト:引き続き、絶好調!
絶対です。間違いありません。とてつもない数が入っています。ただ魚のコンディション的にはここ数年同様、微妙かもしれません。 - ブラウントラウト:恐らく、好調!
数は本当に多く入っています。30cm~40cm台の魚も目立つため、ベイトを沢山食べて育った来シーズンが楽しみです。 - ホンマス:今シーズンより好調!
昨シーズンに比べ、30cm台が多くいる印象です。シーズン後期になっても、今年産卵しない40cm台がポツポツ釣れています。
震災前に比べれば遙かに数は少ないですが、ここ数年の中ではだいぶ期待できるのではと思います。(希望) - ヒメマス:だいぶ回復!
魚探にほぼ映りません。漁協の検体検査でも、検査に必要な定数すら確保できません。
しかし最近20cm台が釣れてきていますので、回復傾向なのは間違いありません。本番は再来年?
あまり知られていませんが、ヒメマスはモロに、キャッチ&リリースの負の影響を受けてしまった魚種の1つです。
キャッチ&リリース施行から3年。ようやく世代が一巡して稚魚が育ってきましたので、今後数シーズンかけて元に戻って欲しいですね。
2015年シーズンも、お付き合いいただきありがとうございました
いつも記事を読んでいただいている方々、今シーズンもありがとうございました。
私自身、今シーズンはたった10回しか釣行できませんでしたので、情報もいまひとつだったかもしれません。
来シーズンはもう少し釣行回数を増やしていきたいと思っていますが、果たして...。
昨シーズンに引き続き、現地でお会いした方々、新たにお会いした方々。
SNSで絡ませていただいた方々。
皆様大変お世話になりました。
また来シーズンもよろしくお願いいたします!