レイクトラウトが好反応だった2014年9月前半の中禅寺湖トローリング釣行から、2週間。
悲しいかな、いよいよ2014年シーズンも最終戦です。
解禁直後のショアキャスティングから、ボートでの西側特別解禁、そしてレイクトローリングと、今シーズンの経験と風景が脳裏に浮かびます。
半ば記念釣行、半ば来シーズンに繋がる何かを持ち帰る気持ちで、いざ実釣です。
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岸ヶ淵沖からスタート
朝5時前、出船。
若干の北西風が吹き付けています。
ホンマスにわずかな望みを繋ぐため、思い切って岸ヶ淵沖のブイ付近まで全速力で飛ばします。
ブイ脇から、最終戦スタート。
レッドコアは70ヤード~85ヤード近辺、前竿は17m~19m出しから様子見です。
キャッチ&リリース施行前は、この時期禁漁区だったエリア。
魚影はなかなか濃く、15m~16m近辺にはホンマスのような魚影も希に映ります。
しばしこの界隈で粘ってみますが、どうにも釣れる感じがせず。
掛かったのは52cmのレイクトラウトのみです。
国道側を攻めてみる
そのままの流れで、国道側を攻めていきます。
朝方静かだった北西風は強くなり、一定の船速をキープすることが難しくなってきます。
レイクトラウトは沢山いるのですが、なぜか今日はバイトに結び付けられず。
たまに出るバイトも、しっかり食い込みません。
大島釣具店沖からフランス沖へ向けて流し、そのまま尾根をトレースしますが反応無し。
大日岬に向けて突き抜けていくと、真木ミノーに突然引ったくるようなアタリ!
2014年8月下旬に獲った53cmホンマスと同じようなコース、船速、バイト、そしてファイト。
期待が高まりますが、上がってきたのは61cmのレイクトラウト。通称"沖レイク"でした。
確かに、この時期はこんな所にホンマスいないよなあ…と思い、せっかくなのでそのまま山側をサーチしてみることにします。
上野から阿世潟に抜けて、再び引き返して大日岬、松ヶ崎。
掛かったのは51cmのレイクトラウトのみ。
何だか本日の攻め方は、徹底的にアジャストできていない印象です。
納得のブラウントラウト
相変わらず、西風が強い午後。
打ち付ける波で濡れながら、まずは岸ヶ淵まで飛ばします。
狙いをレイクトラウトに絞り、追い風を受けながら国道側をきっちりトレースする作戦です。
13番沖から、ボトムを1~2mほど切って流して行きます。
魚探で前竿の動きを見ていると、レイクトラウトが時折チェイスしているようですが、なぜか途中で諦めている様子。
ルアーを変えてみますが、チェイスの後に諦める動きは変わりません。動きが駄目なのか、船速が駄目なのか、シルエットが駄目なのか…。
このまま遊ばれているのも時間がもったいないので、国道側を諦めて山側まで飛ばします。
西風を避けられる、上野から再開です。
攻め方は変わらず、ボトムを少し切って流していきます。
山側は地形変化が激しいので、ピンポイントを攻めようとすると、操船がだいぶ難しいですね。
五大尊から阿世潟のストレッチは反応無く、そのまま造林小屋から阿世潟三角。
午後はここまでノーフィッシュ。さすがにマズいので、攻め方を少し変えてみます。
岸寄りから三角西側へ角度を付けて入り、ロスト覚悟でブレイクを思い切って舐めてみます。
水深19m、18m、17m…。三角西側のシャローブレイクを80ヤード・85ヤードで攻めていると、85ヤードの方についにジジジジジーッ!
47cmのブラウントラウトです。
型は大したことないのですが、地形を頭に入れてトレースコースを定め、ロスト覚悟で思い切って曳いて引き出した、納得の1本です。
岬に着いたブラウントラウトを、トローリングではこうやって獲るのか…来シーズンに向けての素晴らしい経験になりました。
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改めて奥深さに脱帽…2014年最終戦振り返り
秋のトラウトは難しいと言われますが、水の中は8月下旬から9月中旬にかけて、また1つ季節が進行するイメージですね。
この貧果を打開する術は…やはり経験でしょうか。来シーズンにリベンジです。
シーズン後期の難しさ
季節進行とともに魚の着き場や動きが変わっていきますが、同時に魚が相当にスレてきます。
キャスティング、トローリングと4月から常にルアーを見ているわけですし、この時期になれば一度釣られた個体も多いでしょう。
スレた魚にどう口を使わせるか…これは管理釣り場の釣りが大いに参考になりそうですね。
ルアーのシルエット、動き、船速、トレースレンジ、コース…来シーズンはもっと、大胆かつセンシティブに攻めてみたいと思います。
達人たちの素晴らしい釣果に驚愕
強風でターンもままならない時間帯もあったのですが、達人たちは素晴らしい釣果を残していました。
見事なマロン・ブラウンを仕留めたGM氏、レイク釣り過ぎK氏…さすがです。
禁漁区に入るヒメトロ船を発見
不快になる出来事がありましたので、記載しておきます。
岸ヶ淵から菖蒲ヶ浜にかけて、禁漁区側を流しているヒメトロ船がいました。金谷に留めてある持ち込み船です。
我々が近付くと禁漁区から出てくるということを繰り返していました。
途中、禁漁区側で何回かファイトをしていたということなので、悪質です。
既に事情は話してきましたが、恐らく獲るためならなりふり構わないヒメマス漁師だろうとのことでした。
釣れた魚をキープしている可能性も高そうですね。
色々あるので漁協側も面と向かっての対峙は難しいとは思いますが、ルールはルールなので厳しく対応して欲しいと思います。
レイクトローリングを真剣にやってみてわかったこと
6月下旬からではありますが、初めて禁漁までトローリングをやってみました。
感想は、とにかく難しいの一言ですね。
色々なことを同時に考えてやらなければならないので、優雅な釣りとはほど遠いですね。
キャスティングの方がだいぶ優雅だな、というのが正直な印象です。
魚も季節が進行していくと着き場が全然違ってしまうので、パターンを素早く掴めるかという部分も難しいです。
また湖をグルグル回っていると地形もよくわかり、例えば湖流が変化するところや魚がいつも着いているところ、水中島があったり大きな岩が入っているところ、トラップ的な障害物が入っているところなどなど…細かくわかってきます。
たまに岸で話をすると、「あそこはこういう地形になっていて、魚が溜まっている。」という趣旨の話を聞いたりしますが、本当かな?と思ってしまうこともありますね。沖から見てみてください、実際は違いますよ、と…。
個人的な考えですが、こういった経験がショアからのキャスティングゲームにもフィードバックされると思いますし、世界を広げてくれるのだなと思いますね。
今シーズンの釣果を振り返る
2014年シーズンを振り返ってみると、4月は中旬までショアキャスティング、下旬から6月下旬までボートキャスティング、以降禁漁までレイクトローリングと、シーズンを通して色々な釣り方で釣り倒しました。
これだけ行っていればそこそこ出るもので、今シーズンは3魚種で思い出に残る魚を獲ることができました。
まずは4月。
4月3日にショアからのルアーキャスティングで、75cmのレイクトラウトをキャッチ。
長さだけで見ると2013年5月に84cmのレイクトラウトをキャスティングで獲っていますが、このレイクトラウトは"ここで食え!"という願いを込めたシェイキングに、絵に描いたようにバイトしてきたナイスワンでした。
続いて6月。
6月5日にボートからのキャスティング、シケイダーで63cmのブラウントラウトをキャッチ。
松ヶ崎のオーバーハングに45mmのビッグシケイダーを入れてシェイクすると、水面から綺麗に消し去ってくれました。トップウォーターで引き出した、ナイスワンでした。
そして8月。
8月28日にレイクトローリングで53cmのホンマスをキャッチ。
打つ手が無くなって曳いたセオリー無視のコースで、文字通り1発が出ました。
体高も幅も言うこと無しの、スペシャルコンディションでした。
8月7日には、レイクトローリングで58cmのホンマスをキャッチ。
これは私が同船しなかった親父の釣果です。本人は魚のコンディションが良くないと不満そうでしたが、長さだけで見ると、結局今シーズンの年間ホンマスレコードになりました。
来シーズンも素晴らしい魚、思い出に残る魚が獲れるように精進したいと思います。
2014年シーズン、お付き合いいただきありがとうございました
いつも記事を読んでいただいている、中禅寺湖フリークの皆様。
今シーズンは色々とありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
来シーズンもまた、懲りずによろしくお願いいたします!
このWebサイトにたどり着き、記事を読んでいただいた皆様。
何か感じるものがありましたら、来シーズンは是非中禅寺湖へ足を運んでください。
釣り人が釣りに行き、それぞれが現場やWebサイト、雑誌などでアウトプットしていくこと、声を上げていくことは、中禅寺湖の復活に向けて大きな力になると考えています。
"国立公園という素晴らしいフィールドで、コンディションが良く、美しい・大きいトラウトを、沢山釣りたい!"
アングラーの願いは、皆同じですよね。
来シーズンも引き続き、私ができることをやっていきたいと考えています。